視彩縫眼(sisai ayame)

地位も名誉もいらないから。言葉の世界に生きて骨を埋めたい。私はそんな人間です。 読書が娯楽だった小学生の頃から、今は書く側になって生き方になった。 人の人生を変えられるような少し温かさのあるモノを、そんなエゴは二の次に、ただ書きたい作品を書いて投稿します。

視彩縫眼(sisai ayame)

地位も名誉もいらないから。言葉の世界に生きて骨を埋めたい。私はそんな人間です。 読書が娯楽だった小学生の頃から、今は書く側になって生き方になった。 人の人生を変えられるような少し温かさのあるモノを、そんなエゴは二の次に、ただ書きたい作品を書いて投稿します。

最近の記事

#短歌 (鬱ろ砅)

ふるえる 苦しい渦き模以う(もよう) 愛(かな)しいのは 埒外(らちがい)な星屑だけ ギギリ……可久(かく) #短歌 (鬱ろ砅)うつろり

    • 言葉の発露を抱きしめたい(詩)

      (言葉の発露を抱きしめたい)#詩 抱きしめる熱は早鐘につたわる ゆっくりゆっくり 抱きしめる熱は肌を騒がす しようがないほど ゆっくりゆっくり 言葉の持つ多面性は生きものの 善し悪しを 言葉の持つスキは生きものの 侵されるユメをみせる なにがシたい? ヤりたいことは? そんな俗な誘い文句は 〆たい? 破壊したい? そんな俗な衝動は この大きな瑠璃色の反射する瞳の この止まらない雫といっしょに 愛したいのは 苦しみたいのは 分ちたいのは ただ ただ 止まらない言葉を吐露

      • 狂ってる

        「狂ってる」……狂ってる? 「寝言は寝てイエ! 世の中まともな奴なんか居ねぇよ」「みんながみんな、悪い事と知ってて容認したり使ったり馴染んだりしたこと、たくさんあったろ?」 「みんな多かれ少なかれ人間関係っていう暗闇のどん底を見てきたワケだ!」「今ふつうに生きているお前らの方が、よっぽど狂ってる!」「馬鹿だ!」 「俺も含めた全人類馬鹿だ!」 「正気っていうのはてめぇの正しいてめぇのことだろ? 俺の正しいて俺は今の俺だ! 」 「みんな、異常な現実の上で死ぬまで踊ってるんだよ!

        • 闘争の煙(短歌)

          砲煙の続く 空に掻く波間 懸命が撥(は)ねる 祈りもかくやと没する弥(み)

          幸服な偽善 (短歌)

          (幸服な偽善)#短歌  目の前しか見えなくなり  目の前のモノ見えなくなって。  そんなのは悲しい、    視界は沼地で、  狂うばかり。  左に居て手を取って  これからは少しでも、    少しだけの幸せ、  そういう物が欲しいって言って  振り回してよ、    いつでも  差し伸べられる手は傍にあって。  だから生かされているハズだろ、    偽善でいい、  外聞なんか気にしないよ。  もう間違えたくないよ、

          幸服な偽善 (短歌)

          (1)ひと声

             僕という人間はそうだ。矛盾を抱えて生きている。  いつも、クラスのお調子者のような分かりやすい人間に嫉妬している、都度気づくと自己嫌悪が始まる。だから、一人の時間はなるべく作らないようにする。考えずにいるために。  しかしどうだろう、いま僕は屋上への清潔に掃除された階段を登っているじゃないか。一人の時間に逃げようとしているじゃないか。  気が狂っているんだ。  そんないつもと違った行動をした日、僕は気の狂ったようにおかしな出会いをした。  開けた扉の向こうには、ひとり

          お断りを入れておく(連載小説

             はじめに断っておくが、これは恋の物語ではないと言うことだ。俺の名前は黄瓦芳でファーストコンタクトということで格好をつけさせてもらうと、これは今作のヒロイン、神楽尚という2日ごとに記憶を失う彼女に寄り添う僕の物語である。  この物語は作者都合で200文字から400文字程度で毎日連載していく話だから読みやすいと思う。  実は格好のつかないことを白状すると、これは未熟な僕を彼女に成長させてもらう話でもある。  自分でもおかしな始まりだったと自覚しているし、彼女にも毎日どやされ

          お断りを入れておく(連載小説

          逆境 (短歌)

           境涯園の自殺企図  励むは遠く遠のく白弥  縁なむ  (きょうがいえん・じさつきと・しらみ・ゆかり)

          友人 (短歌)

            過去の友人  悔しい別れでいく月たって  忘れられない人よ

          長文自己満足お気持ち表明

          #エッセイ #長文おna… 「理想を抱いて死ね」 私の好きなあるキャラクターのセリフです。 酷く鮮烈に現実を押し付けて叱咤する言葉だと思うんです。そして私の生き方に影響を与えた言葉でもあります。 私は今、理想と現実の狭間、感情と理屈の合間を綱渡りで生きています。そこに言葉の深みがあると信じているからです。 私は可能なら、言葉の海に散骨をするようにして生涯を終えたい、人生で培った血肉を全て、言葉の世界に捧げたい。そう願って止まないのです。 心が、人からの理解を求めて

          長文自己満足お気持ち表明

          恋は繋がり (短歌)

           束縛されたくない  自由でいたい  2つは矛盾  だって恋だから    あなたを好きでいるから  嫌われたくないから  束縛されたくないから繋がれる    でもねあなた  一方的な愛は秘せるの  大好きよ  信じなくていい

          恋は繋がり (短歌)

          麦わらの脱帽(短歌)

           はらり飛ぶ  心のように旅立つ  きっと善くなる  そう願ってはね    ダメだよね  そのくらいの気持ちじゃあ  ただ、はらりと  覚悟していてね

          麦わらの脱帽(短歌)

          憂れい (短歌)

           明日へ続く幽霊のような  遠く伸びる影  涼し気な顔をして嘲う    「まだだよ」と近くにいる  誰を思い出すわけもない  嬉しい風    憂うものも気配ることある  けど、楽しんでる自分もいる  それだけ

          熟落 (詩)

            老もうの  転換の帰途に(きと)  喜びはなくて  持つもの  明日は晴れるかな    遠く見えない雲のキズ  まるで行き着いた憤りのよう  まるで砲煙    儚いか?  労るか?(いたわる)  そうともそうしろ  夢の足跡をもいで泣かせろ    残り火をそっと包むように  眠り語り尽くせぬ過去を  ただそっと    未だ抜けない渇きの波  白んだ焔はそっと立つ  少し揺れている

          コトバのない啼り(うなり)(短歌)

            熱いケモノが後背を追う(こうぜい)  君は狩りの音の厭狽を去る(ね)(けんばい)    眼下で消え入る(もっか)  上背のない君(うわぜ)  申の見えない私を許せ(さる)    溶ける脳に足らない舌に  手負いの御を(み)  譲り騙るカラダを許して(ゆすりかたる)    空振る不甲斐なさに掌握を(けんしょう)  悔いる足に根をぶつけ株の分け目  駆け登る    至る道の見晴らしの出来る  そんな視野の原に  気まぐれに    振り向く頚部に止まる足に(けいぶ)  牙を抜か

          コトバのない啼り(うなり)(短歌)

          架けの皿と付属物(エッセイ)

          馬鹿であれば知らずに済んだこと、 知ってしまったから乗り越えられたこと、 天秤にかけるには、あまりに付属物が多すぎる。 皿には収まらない。 あまりに吊り合わない。 それは安定を摂(と)る一つの貯えと、それを打ち毀(こわ)す甘さに似ている。けれど、甘味を摂る人間の方が頭の回るもの。 頭を使う人間の方が、安定を壊すことに躊躇がない。なぜか、付属物を"得て"いるからだ。 そして応用が効く。頭を使える人がより辛酸の壁を乗り越えて経験を培っていく、その自信や経験は無知の無辜(むこ)さ

          架けの皿と付属物(エッセイ)