視彩縫眼(sisai ayame)

こんにちは、僕は自ら中卒になってフリーターをしながら作家を目指しています。 そんな僕の…

視彩縫眼(sisai ayame)

こんにちは、僕は自ら中卒になってフリーターをしながら作家を目指しています。 そんな僕の言葉で良ければ読んでいって下さい。 なかなか偏屈な人間ではありますが、何卒よろしくお願いします。

最近の記事

恋は繋がり (短歌)

 束縛されたくない  自由でいたい  2つは矛盾  だって恋だから    あなたを好きでいるから  嫌われたくないから  束縛されたくないから繋がれる    でもねあなた  一方的な愛は秘せるの  大好きよ  信じなくていい

    • 麦わらの脱帽(短歌)

       はらり飛ぶ  心のように旅立つ  きっと善くなる  そう願ってはね    ダメだよね  そのくらいの気持ちじゃあ  ただ、はらりと  覚悟していてね

      • 憂れい (短歌)

         明日へ続く幽霊のような  遠く伸びる影  涼し気な顔をして嘲う    「まだだよ」と近くにいる  誰を思い出すわけもない  嬉しい風    憂うものも気配ることある  けど、楽しんでる自分もいる  それだけ

        • 熟落 (詩)

          老もうの  転換の帰途に(きと)  喜びはなくて  持つもの  明日は晴れるかな    遠く見えない雲のキズ  まるで行き着いた憤りのよう  まるで砲煙    儚いか?  労るか?(いたわる)  そうともそうしろ  夢の足跡をもいで泣かせろ    残り火をそっと包むように  眠り語り尽くせぬ過去を  ただそっと    未だ抜けない渇きの波  白んだ焔はそっと立つ  少し揺れている

          コトバのない啼り(うなり)(短歌)

          熱いケモノが後背を追う(こうぜい)  君は狩りの音の厭狽を去る(ね)(けんばい)    眼下で消え入る(もっか)  上背のない君(うわぜ)  申の見えない私を許せ(さる)    溶ける脳に足らない舌に  手負いの御を(み)  譲り騙るカラダを許して(ゆすりかたる)    空振る不甲斐なさに掌握を(けんしょう)  悔いる足に根をぶつけ株の分け目  駆け登る    至る道の見晴らしの出来る  そんな視野の原に  気まぐれに    振り向く頚部に止まる足に(けいぶ)  牙を抜か

          コトバのない啼り(うなり)(短歌)

          架けの皿と付属物(エッセイ)

          馬鹿であれば知らずに済んだこと、 知ってしまったから乗り越えられたこと、 天秤にかけるには、あまりに付属物が多すぎる。 皿には収まらない。 あまりに吊り合わない。 それは安定を摂(と)る一つの貯えと、それを打ち毀(こわ)す甘さに似ている。けれど、甘味を摂る人間の方が頭の回るもの。 頭を使う人間の方が、安定を壊すことに躊躇がない。なぜか、付属物を"得て"いるからだ。 そして応用が効く。頭を使える人がより辛酸の壁を乗り越えて経験を培っていく、その自信や経験は無知の無辜(むこ)さ

          架けの皿と付属物(エッセイ)

          白痴(短歌)

          #短歌  白痴明日を知らず(はくち:あす)  未知への恐れはふれた気を渇らす(か)  蛇の道は蛇と(じゃ:へび)  すくむ足に声がかかる  「こどくには抗えない」  叫ぶ声  遠い明かりこそ  生きることに楽しみがある  道半ば(なか)

          知る(詩)

          #詩 あたまの質がなければ知らないものの量に押しつぶされるのは必須だろう 無辜の心は尊いが豪くたっとくはないからだ[無辜・むこ] あたまの質を高めれば知らないことが増えて行くように絶望するのだ あたまの質は優に知るを獲るだろうかそれは知らずを知るというのだ   知るというのは度し難いもの知らなかった傷が増えて行くものだ その数に指を折るも膝を折るも 蛆に蓋をするも知った傍から寄与されるのだ[蛆・うじ 傍・そば 寄与・きよ] 知らない無辜と知る痛みと 可愛いのはどちらだろう

          路傍の探求

          私は語彙力が欲しい。#ひとりごと 心にすんなり染み込むような言葉が。 そうでないと。足下の揺れるような不安が付きまとう。その脱却を望みながら親しんでしまうことに嘲けりや危うさを感じる。 だから私は留まれない、語彙を探求したい。それにきっとそこには楽しみがあるから。

          君にほろ酔いの一晩

          #詩 疲れた心にはひととき限りの果糖を焚べよう。 疲れた目は大きく瞬いて、うたう身に安らぎを与えよう。 葡萄酒の鏡面から覗く灯りに陶酔しよう。 ほろ酔いの理性は少しだけ澄んで見えて、妖艶に煌く。 あゝ明日が遠くに明日が手元に、誘われる蠱惑の煩悩に、ひとり机上の岐路にかえされるように。 一刻が一刻として一夜を眠らせる。夢にはひとかけらの知性を真珠層がごとく鳴かせよう。 誘われる眠りに身を預け、一つの我欲に頭を浸かれるように。 背筋を伸ばして寝所を起き上がれるように。

          君にほろ酔いの一晩

          愛憎 (短歌連作)

           相互扶助(そうごふじょ)  互い違いの裏表  喜曳(ひ)き切羽発(せっぱつ)  君に銃口    怒る矛先  彼と違える道連れに  舞踏する場所  切っ先の園(その)    愛苦しい  悲しみの血の  雨音ひびく  明日はいっそう  愛(かな)しかろう    晴らせるものか  何がわかるか  一度見捨てたお前に  お前なんかに

          愛憎 (短歌連作)

          小さな独占欲(詩)

          君と背の 目線を比べて微笑むから ドキドキ伝わり 向かう君の目に見入る ほのかな独占欲の欠けらがのぞく あぁ抱きしめたなら   唄うかな君に響くか分からない 届けた傍から離れてしまうようだ そんな頭にならないように   愛するとは恋するとは まだ分からない未知の定義の破風に触れ 意図の外れで揺れる心に君を浮かべよう

          戯れ言

          戯れ言 正直に言うと、自分が好きになれない。 自分を大切にしたい気持ちはあるのに、そんな本能を理性が否定したくなる。無慈悲に不用意に生存欲は働きかけてきて、崩れたくなって泣きたくなって死にたいのに。死ねなくて。 自分が可愛くて、周囲に犠牲を代行してもらいながら寄生虫のように生き残って。死にたくなる。 そういう気持ちの時は本当に生きたくなくなる。 「誰か助けてよ」 って、理解してもらえたことがないから言えなくて。湖のそこに沈んでいくようで海底に引きずり込まれていくようで。目

          快活な未熟者

          今は何かに成るまでの蛹なのかも知れないし、まだ自分探しの途中かもしれない。 自分は多分、才能の所在を取りこぼしてる人間、だと思う。 今はまだ分からない。 自分の名前もまだ分かっていない。 今はまだ快活な心が手をごばねいているだけかも知れない。 そんな感情すら自覚出来ていないかも知れない。 何もかもが丁寧すぎて遅すぎる。 自分の出来ることすら未知が多すぎる。 未だ臆病なのか鈍感なのか。 何もかも知ってないし何となく分かってることがなくならない。 #未熟者

          剣山という人生

          世界が汚いのなら、あまりに刃物だらけで素足のまま渡ることが厳しい社会なら、傷だらけで足を失わない為には、自分たちも、少なくない程度に汚れた人間として生きなければ生きれないんじゃないか。 さて、どう生きる? これが僕に約20年間、内在している哲学だと思う。 僕にとって畏怖と恭敬の言葉#哲学

          短歌4連作 (啐啄)

           情熱は一つじゃない  蝕む心が炎をフルわしている    カラになる  浮き足な心の雲の上  いつか吐いた後悔もなく    未来が怖い  僕が言い露に散る  空洞トロッコ  トーチは非所持    カラになる  浮き足な心の雲の上  いつか吐いた後悔もなく