言葉を尽くす大切さ『2世と器』
こんばんは!ちぇりーです🍒
本日は私が心のお守りにしている一作をご紹介します!
『2世と器』 作・戸ヶ谷新 on BLUEコミックス
🍒こんなカップリング!
東春一(攻め)【アロマンティック。宗教2世。高校1年生。】
賽原永真(受け)【神の器として崇められている高校生】
🍒形のない感情だからこそ、共に、生きる。
皆さんはアロマンティックというセクシュアリティをご存じでしょうか。
アロマンティックとは、「他の人に恋愛感情を抱かないこと」*¹
この物語の主人公の一人、東くんはこのロマンティックを自認しています。対する賽原くんは、次第に東くんに想いを寄せるように。
そのきっかけとなったのは、宗教。
神の器として扱われ、神を理由に親から虐待を受けていた賽原くんを、はじめて「賽原永真」という一人の人間として見つめてくれたのが東くんだったのです。
一方で東くんも、母親が賽原家の宗教に異常なまでに信仰しているという状況。
親という一番身近な大人に縛り付けられて生きる二人が、
もがいて求める光とは……。
宗教の神と宗教2世、セクシュアリティの差。何もかも境遇が違う二人がたどり着く、二人だけのオリジナルの結末は、生きづらさを感じる人々の心を優しくすくい上げてくれる作品であると、そう断言します。
多くの不安を抱えながらもなんとか生きようとする姿は、あまりに人間らしく、この煩雑さこそが現実なのだとも思える。
虚構世界と現実世界が交差する物語世界へ、侵入してみては。
※1 『いちばんやさしいアロマンティックやアセクシュアルのこと』
著/三宅大次郎 今徳はる香 神林麻衣 中村健 発行/明石書店 より
🍒この言葉が宝物!
「知らないとさ 傷つけたかどうかも知れないんだよね」
🍒こんな人にオススメ!
#夜明けのBL #セクシュアリティ #DK #初恋 #名前のない関係性