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認知症だったんだ 今おもえば② もうあの時は

認知症に新薬が出来た今、どれだけ早く認知症外来と繋がれるかが鍵になる。

テレビで認知症のサインを紹介していますが、
どれも全く当てはまらず気がついてあげられなかった我が母。

今思えばあれがおかしかった②

『お見合い結婚をして専業主婦になり毎日ご飯を作って家族の帰りを待ってくれている』
それが【お母さん】の普通だと思って育った私。
今、自分が主婦になって、
『彼女は超完璧主婦だったんだ!』と知った。
例えば、夜ご飯がハンバーグだとする。
それは絶対“デミグラスのふっくら煮込みハンバーグ”で、
“付け合わせは、角を落として面取りし、大量のお砂糖とバターで
作ったステーキハウスで出る人参のグラッセ”
“絶妙に茹でてソテーし、粗挽きコショーが利きた、子供なのにお代わりしていた記憶のあるほうれん草のバターソテー”
ご飯は平皿に薄く盛り、お塩が振ってあったし、
細細千切りキャベツとベーコンのコンソメスープはソーサーに乗りスープ用スプーンが添えられていた。
そんな彼女の餃子も皮は市販の物だったが、教科書通りの素敵な餃子だった。

私がお嫁に行ってからは、実家に寄る日が事前にわかっていると、
いつも美味しい何かが作ってあり大量に持たせてくれた♪
が、、、
ある時から、持たされる物が100%餃子になった。
1週間前に来たのに、また餃子をくれる。。。
餃子は切り物が多いし、絞るのも力がいるし、キッチンに立っている時間も長いだろうに、元気だなぁと思っていた。

あれは、今思うと、

餃子以外の材料とレシピがわからなくなっていたのだ。

肯定の多いメニューだから予想もしていなかったけれど。
1週間前にも作った事を忘れているから、スーパーに入って、
まずニラが目に入ると「今日は餃子をお土産にしてもあげよう」と、
なっていたのだ。
今なら予想がつくが、当時は認知症だなんて全く疑っていなかった。

【今までとはなんか違う】がキーワードなんだと思います。


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