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sakurampereur
群青色
目を閉じてる。否、目を背けていた。
海の青は無限の広がりだ。屈託ない無色透明から闇夜のように真っ黒になる。豊かな海、母なる海。厳しくも美しい、この青い星の所以。
恵みを受け、畏敬の念を抱くその海に対して、人間がしてきたこと。深海に浮遊するゴミを見て、心を痛めると同時に、その一翼を担いでいる、人間である自分に嫌悪し、強い悲しみを感じる。さらに愕然とすることに、今の人間の技術では汚してしまった海の底のお掃除が叶わないという事実。そして、この社会でこれからも人間として生きるというもう一つの変わらぬ事実。それは、とりもなおさず今もなお、海の美しさを棄損し続けている可能性を多分に含むということだ。
苦しい。敬愛しているものを、寛容に恩恵を与えてくれるものを、自分で汚してしまうなんて。その責任を取ることさえできないなんて。目を閉じて、この苦しさを感じないようにしたい、考えないようにしたい。
でも。微力でもいいからできることはないだろうか。意味がないかもしれない。けれど、何もしないということの、良心の呵責に耐えられない。 だからまずは、知ろう。目を背けずに。そして小さな声を上げていこう。共鳴する人がいたらつながって、行動しよう。小さな渦がやがて大きなうねりになるように広げていこう。
いつか胸を張って、きれいな海を守れているのが嬉しいねと言い合えるように。
(私がミッシングプラスチック問題を知った日)