J2第16節 大分トリニータvs水戸ホーリーホック プレビュー【ゲームプランの修正が求められる一戦】
こんにちは、トリノミカタです。前節の愛媛戦は、理想的な試合運びをするも、選手交代からリズムを崩し、2-2のドローとなりました。シームレスフットボールの浸透という実感が感じられる中で、90分でのゲームプランという課題が新たに前節で露呈されました。
今節はアウェイで水戸ホーリーホックとの対戦です。本記事では、水戸はどのようなチームなのか?大分はどのようなゲームプランで臨むべきか?について考えていこうと思います。
水戸はどのようなチーム?
水戸は現在勝ち点17の15位です。開幕戦は勝利するも、その後、リーグ戦4連敗し、第11節まででわずか2勝とスタートダッシュに躓きました。その影響もあり、第13節横浜FC戦の敗戦を受けて、監督交代をしています。
ここまで聞くと、「なんだ大したことなさそうだな」と思ってしまいそうですが、侮ることなかれ。4連敗後は、10戦中3勝2敗5分けと、2敗しかしていません。なかなか勝てないことで、監督交代となりましたが、やっているサッカー自体は悪いものではなかったと思います。
監督交代後、ここ2戦は2連勝しており、いわゆる「監督解任ブースト」が発動していますが、ここで止めたいところ。そんな水戸の特徴は以下の通りです。
・4-4-2
・カウンター型
・前線にロングボールを当て、セカンドボールを拾って素早い攻撃をしかける
・中盤の球際の強度が高い
大分や前節の愛媛に似た、今シーズンJ2でトレンドになっているシンプルな「縦に速いサッカー」を水戸も目指しています。
厳密に言えば、大分はそれだけでなく、ポゼッションをうまく組み合わせられるようになったので、よりオリジナルなサッカーに変化してきてはいますが。
前節の愛媛とフォーメーションもスタイルも同じなので、前節の前半のような戦いができれば、大分に勝機は十分にあります。
水戸の注目選手
まずはFWの寺沼選手(23)です。188cmという恵まれた体躯を生かして、ポストプレイヤーとして活躍しています。寺沼選手は日本とガーナのハーフで、イメージとしては横浜FCの櫻川ソロモン選手に似ています。
水戸がロングボールで前進を試みる場合は、まず寺沼選手をターゲットにしてくるので、安藤選手と藤原選手が起点を作らせないことが1つ目の注目ポイントです。
また、FW安藤選手にも注目してください。特徴としては、高さは無いものの、フィジカルが強く、競り合いにも強く、ドリブルもゴリゴリと推進力があります。何といっても、大分県出身なので応援したい選手の一人ですね。近い将来トリニータに移籍してくる可能性もあるかもしれないので、ぜひプレーに注目してみてください。
3人目は左サイドの新井選手です。新井選手はドリブルが得意な、水戸の中でも数少ない個で勝負ができる選手です。新井選手のサイド突破から、中にクロスを上げて、寺沼選手や安藤選手に合わせてくると厄介なので、大分の右サイドの茂選手がしっかりと抑え込めるかが注目です。また、茂選手が攻撃参加した裏をこの選手につかれると一気に前進されてしまうので、そこのリスク管理もしっかりできるかも重要です。
大分の見どころ
今節の大分の見どころとしては、前節課題として浮かび上がった「90分のゲームプラン問題」です。チームとして目指す、ハイプレスからのショートカウンターと、ポゼッションを組み合わせた「シームレス・フットボール」の完成度が高まり、中位以下の相手に対しては圧倒できるようになりました。
しかし、ポゼッションの肝となっている長沢選手・野村選手・小酒井選手が交代してしまうと、ポゼッションの質が落ちて、形勢が逆転してしまったのが前節でした。90分を通して、「シームレス・フットボール」で相手を圧倒するためにどのようなゲームプランで臨むことが最適なのかを探るフェーズに入ってきていると思います。
それではここからどのようなゲームプランにすべきか一緒に考えていきましょう。
どのようなゲームプランにすべきか?
まず、長沢選手と野村選手は、年齢の問題もあるので、毎試合90分出場させることは怪我のリスクもあるので非現実的です。2人はポゼッション時の受け手として、起点の役割を担っています。2人を時間をずらして出場させることもありがと思います。しかし、現状2つ起点があるからこそ、相手が狙いを絞れずにポゼッションで優位に立てていると思うので、個人的には2人ともスタメンであってほしいです。
では、後半交代選手は誰を出したらいいでしょうか?トリニータのスタメン以外の選手で、ポゼッションに優位性を持たせられる選手は以下の選手が挙げられます。
・梅崎選手
・池田選手
・町田選手
・松岡選手(あまりプレー見られてないけど多分)
この中で最近試合に絡めているのは梅崎選手のみで、長崎戦は長沢選手と野村選手が出場していない前半に、うまく中盤で顔を出してゲームを組み立てていました。よって、現状の交代選手の中では、ポゼッションにおいて梅崎選手が一番のキーマンとなるでしょう。
また、池田選手は怪我のリリースが出ているので除外するとして、町田選手は中間ポジションでボールを受けて周りを生かすのがうまい選手です。コンディションが上がっていけば、後半からドリブルが魅力の木本選手とコンビで出すと効果的かもしれません。
現状では、交代組では梅崎選手しか計算できないと言っていいでしょう。そしてどちらかと言うと梅崎選手は野村選手のタイプと似た選手です。
長沢選手はポストプレイヤーとしての役割も担っており、その代わりとなりそうなのは、伊佐選手、キム選手です。長沢選手の位置に伊佐選手が入り、渡邊選手の位置にキム選手が入る。この形であれば、前半と同じようなサッカーができるのではないでしょうか?
水戸戦の予想スタメン
スタメンは前節と変わらないと予想します。理由としては、現時点でこれがベストメンバーであり、変える必要がないからです。
問題は交代選手です。先述した理由で以下のように予想します。
ここに関しては個人的な願望も含まれていますが、長沢選手の代わりを伊佐選手に担ってほしいです。キム選手のプレーもそろそろ見たいですね。
最後に
水戸も前節の大分の戦いを見て、後半に勝負をかけてくるような采配をしてくるかもしれません。大分は前節と同じ轍は踏まないように、どのようなゲームプランを用意してきたのかを楽しみにしましょう。
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3-0で圧倒してくれ!!
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