空想党宣言⑧(歴史の皮肉)
(このお話は空想です)
ウラジオストクを日本語に訳すと、「東を制圧せよ」という意味になるそうです。
ロシア人は、不凍港への執着をもっており、こんな不遜な名前を付けたのですね。帝国主義の時代です。
この記事によると、165年前に清国から租借したこの港を、ロシアは永らく自国の艦隊根拠地として使ってきたわけです。
元々は中国の領土だったのですね。
ロシアと中国の関係は最高レベルの友好関係に達しているとのことですが、元々自分の領土であった土地を盗られているわけですから、中国にとっては、複雑な気分を味わっているはずで、いつか取り返してやるという気は満々なのではないかと想像します。
ロシアがウクライナ戦争で更に疲弊し、中国からの貸付などを受けるようになり、いわゆる債務の罠に陥るようになってしまうことが発端になるのでしょう。
翻ってわがニッポンです。
北方領土、南樺太がロシアに奪われてから78年が経ちますが、中国がウラジオストクを取り戻す頃には、ニッポンも北方領土を取り返すことができるのでしょうか。
国力が衰退するニッポンにとって、可能性はとても小さいものなのでしょうが、熟柿が落ちるのを待つ精神で、好機を待つほかありませんね。
中露の軍拡に対抗し、国防、経済安保に予算を回すには、増税か他に回している予算を削るしかないのですが、いまのニッポンには、力のある政治家も実業人も無く、国債を発行することでしか予算を確保する術がありません。
予算改革、海洋資源開発で国力を回復し、自衛官不足を解消するロボット師団、無人艦隊の創設など、真に国力増進に寄与する役に立つ国家プロジェクトが待たれます。
オリンピックや万博などのイベントは民間に任せて、税金は使わず、富国強兵に使う必要があるという世論が力を持ちつつある気がしています。
昔の竹槍百万本の話みたいですが、アシモ(ホンダが開発を止めたロボット)一万体あれば、露中恐るるに足らずです。
世襲ではなく、構想力と実行力を持った一流の人材が、新たに政治の世界に来てくれることを望むばかりですね。