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初めての土地探しで考えたこと。

家を建てたことのない人にとっては夢と現実と不安と、自分の通帳と向き合う時間が長く続く。
まずは不動産土地情報サイトを登録。週末には、気になる土地情報をピックアップして現地を見に行く。

どんな土地を探したか。まずは予算。
土地費用は500万円。上下水道・宅地造成工事込み。
地方の田舎の郊外、のんびりしたところで元々の土地代はおそろしく安い。

日当たりが良く、
住宅街ではなく、(四方に隣接した建物が少ないこと)
便利なものが近くになく、(ポツンと一軒家みたいに過ごしたい)

近くの桜並木の土手沿いを散歩

自転車で15分圏内、車なら10分圏内の国道沿いに、役場や銀行、コンビニ、スーパーやドラックストアがあり、ファミレスとはじめとした食事処も多数。
ご近所さんは適度な間隔で数件、高齢の方多め。

必需品は車と自転車。ただし高齢になって運転できなくなった場合を考え、車で30分かかる市内中心地への交通手段は、歩いて数分のところにあるバス停とJRの駅。老後はこれで街まで車がなくても行ける。これで決断。

そんなこんなでこの土地と出会ったのが2018年の春。それから手続きを始めて契約をしたのが秋。そこから2019年の春まで農地転用申請や土地の造成工事、上下水道工事などが続く。結構な時間がかかるもの。これらのほとんどは不動産屋さんがやってくれるので、知識がなくても大丈夫。
だけどすごく勉強になる。お役所が「できれば交通機関の充実した市内の中心エリアでみんなと一緒に住んでほしい」というの街づくり計画なるものがあることを知る。いろいろな補助金があるのだ。だけど、

どこに住もうと自由なのだ、日本て素晴らしい!日本人に生まれてきてよかった!

人生で初めて土地を買うということ。自分の土地を手に入れるということ。何もかもひとりでやるのは大変。でも冷静に面倒がらずに一つ一つ考えていけば、特別なことは何一つなかった。やればできる。

ネットや建築の本などで事前知識はかなり網羅したけれど、心配したような変な物件にだまされたりすることもなかった。不動産屋さんに
「え?お一人、あなたが購入するの?」というような雰囲気は醸し出されはしたがほんの数秒、笑顔で交わせばみんな心優しき人に変わっていく。

最後は直感だった。不思議なことに、メリットデメリットを天秤にかけてどうしようか迷っている時は決断できなかった。それが今の土地を偶然に目にした途端に深く悩むことなく、直感的に、「あ、ここにしよう!」と即断できてしまったのだ。心の声はほんとにたまに私を救ってくれていると思う。
合掌。



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