おひとりさま、家を建てる!
2020年、4月29日。コロナ自粛騒ぎの中で在宅のフリーランスとなる。
名前はハル。独身・女・おひとりさま。
仕事はDTPデザイン。情報をデザインして伝える仕事。DTPの創成期以前から印刷関連の仕事に関わってきた。ドラフターとロットリングで線を引き、写植機の文字を切り貼りして仕上げた版下から、MACの画面へと変遷して30年。社会人となってからの私の歴史そのものだ。メンタルをやられることの多い地味な泥臭い仕事の方が多いが、どんな場所でも、あらゆる情報を伝達する仕事はあるものだ。小さいけれども。。そして続けていればある日キラキラと輝く仕事もある。
これまで仕事だけに生きてきた人生を見直し自分の時間を取り戻すべく、全財産を使い果たして小さな家を建てた。
住宅ローンを使わず、キャッシュで2500万円。
長いこと積み立てた定期を眺めているだけの人生ってなんかつまらない。。。
ある日ふと思ったのだ。老後資金といってもどうせ一人だし。まだまだ働けるし、この預金額は今まさに、他のどこか世の中の事業や資金に融資されているんだよね。金は天下の回りもの。どこかの誰かに運用されて世の中の仕組みの中に流れていくことは正しい。けれどお金は頑張った証。貧乏癖をこの際忘れて思いっきり全部使ってしまいたい!!突然の春一番のような嵐が吹いたのだ。
実家に住む弟は一人親方の大工を自営。
遡ること3年前から、土地探しをスタート、銀行関連や契約書類等、複雑な手続きをなんとか乗り越え、間取りや設計施工まで、全て手探りで、ほぼ1年以上かけてやっと完成。(ちなみに、2020年春当時の残高は30万ほどを残すのみだった。)
おひとりさまも、女がひとりで家を建てることもまぁ、珍しい話ではなくなった。
私の住む地方の中産階級的田舎郊外(こんな言い方があるのか知らんけど)ではまだまだ、「すげ〜な自分」とよく言われる。先祖代々親の土地や財産を相続したり援助があったり(親との同居や二世帯とか)などで若くても持ち家を建てる若い夫婦が大多数の中で、独身女が一人で土地売買契約にサインをする姿はやはりまだ珍しく、少しの羨望と圧倒的な好奇の目にさらされたものだ。
2020年の春。WordPressでスタートしたブログを2024年noteに移行を決める。
理由は、noteはひとりじゃない気がしたから。
今日がその日。これまでのデータを2020年から3年分リライトしながら少しずつ公開していこう。
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