生命の起源 生命は宇宙から来た?
はじめに
地球外生物を見た人はいない、だが多くの人がいると信じている。
地球外に生命がいる可能性は高まっている。
さらに、地球の生物は宇宙からやってきた可能性も高くなってきた。
宇宙からやってきた説が高まった?
かつては地球で誕生した説が有力でした。
しかし、地球では生命が誕生する時間が2億年ほどしかありません
このわずかな時間に生命が誕生するには短すぎるというのです。
だから、地球外説が有力になってきました。
宇宙だったら、どこかで生命が誕生する時間が100億年ほどあります。
生命が宇宙から地球にやってきて、進化したのかもしれません。
同様に、地球と同じような星にも生命がいても不思議ではありません。
宇宙生物学
1995年、NASAが"Astrobiology"という言葉を公式に使うと宣言したことから定着し、国際学会も頻繁に行われるようになりました。
もし、地球外生命が見つかったとしたら、間違いなく今後100年はそこに探査機を送り続けることになります。
2012年には、東京工業大学に地球生命研究所(ELSI)が設立されました。
テーマは宇宙における『生命の起源』と『生命の分布』、そして人類を含めた『生命の未来』です。
クマムシでわかる「生命とは生きた状態を維持するシステム」
クマムシは乾燥していると代謝は止まっていて、真空状態にも耐えられる。
水をかけると生きた状態に戻る。
「生きているというのは状態で、その状態を維持するためのシステムが生命」だという考え方です。
すなわち、「生きる」と「生命」は別だということです。
・生命とは、様々なエネルギーを利用して代謝をしているものです。
・また、自己複製して子孫を残し、進化していくものという捉え方です。
生命の起源とは、このシステムが回り始まる瞬間ということになります。
まずは太陽系内
火星のほうが地球よりも先に冷えて海ができたと考えられています。
もし、火星で先に生命が誕生していたら、火星に落下した隕石に生命が付着して地球まで飛ばされたという可能性があります。
次に有力なのは木星の衛星のエウロパです。
表面は凍っているが、内部に海があると思われます。
他には、土星の衛星のエンケラドスです。
2005年、カッシーニ探査機が近くに行ったとき、海の水が噴き出ているのが見つかったのです。
内部には熱水活動があり、原始地球の海底の活動と似ているのです。
まとめ
宇宙生物学もまた生命の起源の研究です。
視野が地球に限定されず、広範囲に向けられています。
これもまた生命の起源研究の最前線です。
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