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赤の女王仮説 走り続けないと絶滅する
初めに
進化するものには競争原理があります。
競争原理の一つに「赤の女王仮説」があります。
生物学の分野では、進化実験にこの原理を適用して成功しました。
コンピュータウィルスについてはどうでしょうか?
国の防衛力についてはどうでしょうか?
生物の世界では
走り続けないと絶滅する。
この生物学の競争原理は「赤の女王仮説」と言います。
ルイスキャロルの「鏡の世界のアリス」に出てくる「その場にとどまるためには全力で走り続けなければならない(It takes all the running you can do, to keep in the same place.)」という赤の女王の台詞から名付けられました。
生物学の赤の女王仮説とは「他の生物種との絶えざる競争の中で,ある生物種が生き残るためには、常に持続的な進化をしていかなくてはならない」というリー・ヴァン・ヴェーレンの仮説です。
負けた場合は種の絶滅です。
市橋教授の生命の起源研究の進化実験でも、この原理を導入することで自己複製RNAが生命らしい進化をするようになるという結果が得られました。
負けた場合は絶滅と言う厳しい実験結果です。
新型コロナについても赤の女王仮説で論考があり、技術の発展にまで拡大解釈されています。
ITの世界では
IT技術の世界も同じようです。
サイト攻撃とセキュリティ対策も常に進化し続けている。
セキュリティ対策の歩を止めるとサイトは被害を受ける。
ドワンゴは2024.6月ランサムウェアの攻撃を受け、10月末現在は情報漏洩状況は把握できたものの、現時点では攻撃の経路や方法は不明のようです。
常に新しい攻撃に対応できるよう進化を続けていないとやられる。
負けた場合は組織の絶滅なのでしょうか?
生残りのための基本原理は?
生き残るには常に走り続けないといけない、これが基本原理のようです。
この原理は、生物にもITシステムにも共通のようです。
これは、進化するものの共通原理でしょうか?
国の場合は?
戦争も進化するものの1つです。
世界はいつもどこかで争っています。
いつもニュースを見ながら、争い方の進化を実感しています。
国家防衛も同じように軍拡競争をやめたら国が危ないのでしょうか?
負けたら国が亡ぶのでしょうか?
国家間の軍拡競争についてもは赤の女王仮説で論じる論文があります。
「統合防空ミサイル防衛(IAMD)」
終わりに
赤の女王仮説は進化する生物の研究から生まれた仮説です。
今ではその接頭語の「生物研究」が外れて、多くの分野で使われています。
「進化するものに共通に適用できる原理」だからでしょうか?
進化しないものはそこに留まるでは済まず、絶滅するしかないでしょうか?
なお、敵対的な関係にある種間での進化的軍拡競走と、生殖における 性淘汰はどちらも競争原理でありながら、かなり異なる現象のようです。
別の機会に論じてみたいです。
【総論】
Noteの素晴らしさを知った
やっとわかったその変化の源流、日本の変化を体感して死にたい
科学とは反証可能であること
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高評価された自分の記事を読み返す②
赤の女王仮説 走り続けないと絶滅する(本記事)
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