６年前に新品10万円台だったパソコンを1万円台中古パソコンに買い替える
はじめに
高齢の友人から、「パソコンが使えなくなってきた、安く買い換えたいので買い方を教えて欲しい」と相談されました。
これに応えて、現時点での普通のパソコンを安価に買い替える方法を書くことにしました。
狙いは６年前に新品10万円台だったパソコンを、1万円台の中古パソコンとして買うことです。
この記事は一般の読者のために書いたものではありません。
後期高齢者である友人がこの記事通りの操作でパソコンを買うためです。
だから、大量の動画を保管するなどの特殊用途は想定してません。
また、説明が複雑にならないよう、以下のように決まっているものとして選択肢を減らしています。
オークション：ヤフオク
CPU ：Intel製
価格設定 ：即決価格
買い替える対象のパソコン
10年以上前に、新品でシリーズのパソコンの中程度の性能のものを買った。
7～8年以上前に、新品でシリーズのパソコンのうち低性能の安物を買った。
第4世代以前のCPU、メモリ４GB以下が目安です。
このようなパソコンは、今では性能的に使うのが難しくなっています。
パソコンの性能と価格に関する基礎知識
CPUの性能は型番で判断
コンピュータの性能は50年以上に渡り1.5年で2倍の性能向上してきました。
そのため、中古品の性能は世代(Generation Indicator)が最も重要です。
かつての上位機種（Brand Modifier）よりも、新世代の下位機種の方が高性能な場合があります。
Intel社のCPUの世代と発売開始時期の関係は下表で見ることができます。
Intel CPU の世代を一覧で解説。性能差や見分け方は？
2024.5時点で普通のパソコンに求めるCPU性能
Intelの第８世代のCPUを狙うことにします。
2017年に発売、2018年製パソコンに採用、と狙い目です。
第９世代の場合、現時点で1万円代での購入は難しいでしょう。
具体的な型番はIntel i5-8xxxとIntel i7-8xxxプロセッサです。
Intel i3-8xxxも低性能ですが、使えるかと思います。
Intel i9-8xxxはまだ安価では買えないでしょう。
SSDは必須
大量の動画を保存するなどの特殊用途でなければ、HDDではなくSSDです。
256GB以上は欲しいです。
しかし、500GB以上は安価に購入することは難しいでしょう。
500GB以上の商品を見つけた場合はラッキー！と喜びましょう。
メモリは８GB
現時点では8GBは欲しいです。
2024.5時点での価格目標
コンピュータの性能向上が著しい反面、価格の低下が著しい状況です。
これほど値下がりを続ける商品は他にありません。
中古のスマホ購入希望者が多い反面、パソコンは中古が割安で買えます。
老人が使い物になるパソコンを安価に買うにはいい時代になりました。
狙いは、6年前の新品10万円台のものを、ヤフオクで1万円台です。
最高性能を求めなければ、コスパ良く入手できます。
売る側からみれば、とんでもない値下がりです。
「スマホならこんなに値下がりしないのに」という状況です。
このようなパソコンが入手できる理由
仕事や趣味で高性能パソコンが必須な人が買い替えるためです。
高性能パソコンが必須の業務があります。
企業の事務用のパソコンやソフトウェア開発用パソコン
低性能で業務効率が悪くなるより、人件費を節約した方が有利です。
トレーディング用パソコン
高性能パソコンで有利に取引したい。
低性能で取引に遅れると損失が発生します。
パソコンの入手先
私が使っているヤフオクとします。
購入者が少ない場合、本人が売りたい価格より安く購入できます。
メルカリでも良いかもしれませんが、
本人が売りたい価格で出品しているので、割安の場合は少ないです。
時には、不具合の認識が売り手と買い手で違うことあるので注意です。
「未使用に近い」高級財布に傷―― ヤフオク出品者を提訴、判決は
パソコンの検索条件の指定
①ヤフオクのサイトを開きます。
「第8世代」と検索したいのですが、書かないで出品する人が多いです。
キーワードの指定
②「ノートパソコン 第8世代 SSD256 (i5 i7)」とキーワードを入力します。
検索もれになることを覚悟です。
②ー１執筆時点で1,528件のパソコンが表示されました。
1ページに50台ずつ、30ページ以上あるようです。
キーワードは次の意味です。
ノートパソコン：
必要に応じて「デスクトップ」と入力します。
第8世代：CPUの世代を指定します。
性能は世代で決まるので、最優先キーワードです。
SSD256：
パソコンが遅い原因はドライブの場合が多いようです。
SSDはハードディスクではなく、メモリなので、入出力が高速です。
256GBは欲しいです。
(i7 i5)：Intel CoreシリーズのCPU i7またはi5の意味です。
(または)の場合、( )で囲み、スペースで区切ります。
i9が最高性能ですが、コスパが悪いので選択しません。
i3は低性能なので選択しません。
検索結果の並べ替え
③「即決価格の安い順」で並べます。
即決価格が希望価格未満でしたら最安値で、競争しないで購入できます。
即決価格が目標価格より高い場合は、検索条件の変更が必要です。
必要に応じてその他の条件を指定
④サイズ、色、DVD付、カメラ付など、購入予定がない商品が表示されないよう、画面の左側に条件を指定してください。
条件を付けすぎると選択対象商品がなくなってしまうので注意です。
条件を付けないで検索し、表示されたものから条件に合うものを探した方が良い場合もあります。
価格を15000円以下という条件にしてみます。
執筆時点で409件のパソコンが表示されました。
商品を選択する
残った409件の中から欲しいパソコンを選ぶことになります。
中古品なので、調子が悪いパソコンを安く売っている場合もあります。
問題があれば、商品説明に書いてあります。
以下を確認することが目的です。
商品説明を詳しく見てみましょう。
①間違い購入ではない
詳細を表示して、商品の型番を探して下さい。
型番の記載がないようなら、この商品は購入対象外です。
型番をgoogle検索に入力して、発売日を検索してみます。
「第8世代」と指定しているので、6年以上前のものはないはずです。
商品情報入力間違いなどで、すごく古いパソコンの場合もあります。
②問題ある商品か
中古品購入者の中には、問題のある商品とわかって購入する人もいます。
部品が欲しいとか、記念に持っておきたいとかの理由です。
問題のある商品は安価な設定となっている場合が多いです。
1万円以上という条件を加えると、この種の問題商品も表示を減らせます。
例えば、以下の商品です。
ジャンク品
付属品がない
電源アダプターがない
バッテリーがない
問題がある
画面ドット抜け、画面割れ
バッテリーが消耗
傷がある
正直な出品者は注意事項として、問題点を書いてくれています。
見落とした場合は、購入者の責任です。
③付属品や仕様の確認
検索条件で指定しなかった条件を確認します。
重すぎる
画面が小さすぎる
色が好きではない
DVDがない
Officeが付いていない
④追加確認
目的の商品が見つかって、「良い買い物だった」と納得したいですね。
良い商品が出品時の都合で見つからない場合があるので、その確認です。
見つけた商品の詳細説明の特徴的なキーワードで再検索します。
例えば、CPU型番の「i5-8200Y」です。
出品者が「第8世代」と書き忘れたパソコンを「i5-8200Y」と入力して探しだします。
半角で書くべき数値を全角で書いてしまうケースもあります。
追加確認で良い商品が見つかる可能性があります。
出品者が「安いのになぜ売れないのだろう」と思っているかもしれない商品を探して購入してあげてください。
⑤価格は適切か
「即決価格」が納得できる場合、「今すぐ落札」ボタンを押して下さい。
「入札」ボタンを押せばオークションを楽しむことができます。
安い価格で入札して、落札できればお得感が得られます。
しかし、この記事はオークションが目的ではないから「入札」しません。
まとめ
執筆時点で、「６年前に新品10万円台だった中古のパソコンを1万円台で買うこと」という条件で多くのパソコンが見つかります。
記事の条件で見つかった最安値のパソコンは以下です。
型式 NEC VersaPro VKT13H-5
即決価格 税込み14,300円＋送料1,200円
発売 2019/01/17
発売時価格 251,000円
他にも多くのパソコンが1万円台で購入可能であり、多少の条件を付けても欲しいパソコンを買うことは可能だと思います。
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