対外純資産が世界最大なのに、なぜ日本は豊かになっていない
日本は世界一の金持ち
日本の貿易収支は赤字なのに、対外純資産は32年間連続世界最大です。
すなわち、日本は世界一の金貸し国、世界一の金持ちです。
一方、米国は世界最大の借金国です。
対外純資産とは
日本の対外資産は多岐にわたります。主なものは
直接投資:日本企業が海外で他国の企業を買収したり、新規事業を展開したりする際の投資です。直接投資は対外純資産の54.6%を占めています。 例: 工場、支店、合弁事業、不動産など。
証券投資:日本の企業や個人が外国の株式、債券、投資信託などを保有する投資です。証券投資は17.5%で、1999年以来の低水準となっています。 例: 外国株式、外国債券、外国ETFなど。
その他投資:預金、短期金融商品、その他の金融資産などです。
日本は世界一の金持ちなのに豊ではない
それだけお金があるなら、日本は破綻するはずがない。それは間違いない。
参考:いわゆる国の借金というのは国内での貸し借りのことです。
海外からみれば、借り手も貸し手も日本人であり、相殺すればゼロ。
でも、日本国民は金持ちになって、米国国民は貧乏になっていいはずです。
しかし、そのようにはなっていない。
海外で稼いだお金を日本に持って来ることができないからでしょうか?
豊かになれないのは稼ぎを日本に持って来ないからだ
持って来れないのではなく、持ってきていないのです。
日本がこれだけ儲かっているのだから、日本に投資して日本が豊かになるべきだとは誰もが思うことでしょう。
儲からないから投資しないのだ
儲かるところにしか投資はされません。
海外で稼いだお金は、日本に持って来ないで、海外で投資しているのです。
つまり、投資家は日本に投資しても儲からないと思っているのです。
だったら政府が日本に投資すればよい
民間が日本は儲からないので海外投資するなら、政府が日本に投資して儲かるようにすればいいことになります。
海外純資産程度のお金を使っても、日本は赤字にはなりません。
政府は思い切ってお金を使って日本に投資して、日本を儲かる国にして欲しいものです。
そのためには「国の借金が増えて負担の先送りになる」という宣伝に乗らないことが必要だと思います。
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