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北京から彼女がやってきた

高田馬場の日本語学校に入学すると言う彼女が北京からやってきた。
彼女とは語学練習のサイトLang-8を通じて知り合った。
このサイトを通じて数人と交流したが、長く続いたのは彼女だけだった。

彼女が日本に到着した翌9/30日、私は友人たちと上高地へ行く予定だった。
予約旅行ではなく、新幹線で長野まで切符を買って、長野からバスで上高地まで行くと言う予定だったので、いつでもメンバー追加可能だった。
彼女を上高地に誘ってみた。
「部屋の片付けや入学準備がある、彼氏が行きたいと言っているがいいか?」と。

当日朝、彼女の彼氏が我々の列車にやってきて4人になった。
郭さん28歳と名乗った。
北京で不動産業をやっていると言う。

同行メンバー

上高地の入り口の大正池でバスを降り、そこから梓川添いを歩いた。
河童橋を通り、上流の明神池まで行った。
とても楽しい散歩だった。
彼氏は途中「せっかくここまで来たんだからあの山を越えたい」と指差す。
穂高を超えれば新穂高温泉に出ることができる。
「事前準備がないとダメだよ」と答えた。
若い頃は私も彼と同じように思ったことを思い出した。

郭さん

明神池はとても幻想的だった。
有料だったが、お金を払っても行くべきところだ。
明神館では星空とてもきれいなだった。
「星空がきれいだよと」と声をかけたが、
「眠いからそのまま寝かせてくれ」と起きなかった。

同行の女性が急に「仕事があるから、これから帰る」と言う。
彼氏を上高地に残して、我々は帰った。

2年後に彼女は打ち明けてくれた。
「実はあの時は彼氏と別れたくて日本にきたんだ」と。
「日本に来て片付けとか入学準備で忙しいのに、手伝ってもくれないような人だから、早く別れたいと思っていた」
彼女は日本語学校卒業後、日本の大学の3年生に編入した。


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