ポケカの応用を学べる!アーボックゲッコウガ
ポケポケ構築、第3弾になります!今回はゲッコウガがようやく2枚揃ったので、唯一無二のワザ「逃げられない」をもつアーボックと組み合わせてみました。
◯デッキコンセプトについて
アーボックとゲッコウガを組み合わせるメリットは大きく分けて3つあります。その1つは縛りとベンチ狙撃の相性の良さです。
ポケポケの現在の環境では「逃げられない」という状態を単体で解除できるカードは化石系統のみとなります。それを利用して、相手が後ろでゆっくり育てたいポケモンや壁役として出てきたポケモンを前で縛り、その間にゲッコウガで後ろを水手裏剣で削るというのがコンセプトになっています。
もともと本来のポケカも育てたいポケモンはベンチに置くというのが定石です。それを早い段階で縛り、チクチクするというのがこのデッキの面白くも嫌らしいところになります。
2つ目のメリットはどちらも技に無色エネを持っているということです。多色デッキはエネが毎ターンランダムに来ることにより、そもそも不安定さを抱えています。ところが、アーボックとゲッコウガはそれぞれ無色エネを持つため、その時来たエネをどちらに貼っても意味があります。特に1進化のゲコガシラも無色1エネでワザを使うことが出来るのが良いです。
少し休憩で、ゲッコウガに関しても軽く触れておきます。かすみぎり60というのが何とも言えない絶妙なダメージラインです。そのまま使えば一部の非exたねポケモンをワンパン。手裏剣も合わせるとほぼ全ての非exたねポケモンをワンパンできます。2ターン分を全て前に当てたとすると60×2+20×2で160までダメージが伸びます。これは多くのexポケモンを倒すことができるラインです。意外とバカにならないダメージなのでゲッコウガもしっかりアタッカーとして機能します。
またバトル場のポケモンを手裏剣で取ると、相手は縛られても問題ないポケモンを出してきます。ここでナツメを使って、アーボックとバトンタッチすると、大抵相手にとって縛られたくないポケモンを縛ることが出来ます。こうすることで更に手裏剣の試行回数が増え、攻撃力が増します。ナツメを持っているターンに前のポケモンを手裏剣で取ることが出来るようにダメージ調整を意識しましょう。
3つ目のメリットはコイントスに頼らず、非exポケモンのみで継続的な中火力を実現できるということです。
現在のポケポケはコイントスを除き、50以上のダメージを出したい場合、多くの場合exポケモンにに頼る必要があります。非exで50以上というと、ガルーラやカイロス、メルメタルやブイズ系統が思いつきますが、これは全てコイントスや多くのエネを伴うなど安定的かつ継続的な火力は出しにくいです。
ところが、このデッキはそこそこ耐久のあるポケモンを必ず3体倒さなくてはいけない上に、60打点とベンチ狙撃を兼ね備えているわけです。
ゲッコウガなんて2進化なのにそんなに安定する?と思われるかもしれませんが、アーボックの単体性能が高く、相手の妨害がコンセプトのため意外と立ちます。ゲッコウガが2体立てば宇宙ですが、それはかなり上振れですね。
また、カスミを使わなくてもエネルギーは間に合うので、その分だけナツメや進化先などをしっかり採用することができます。
◯デッキの使い方について
どの対面でもやることはほぼ変わりません。基本的に相手が呼ばれたくないであろうポケモンをナツメで呼び、アーボックで縛りながら、チクチクし続けるだけです。逃げエネが重いポケモンを運良く縛った場合はあえて倒さずに、こちらの盤面形成に当てることもあります。
育成を後回しにしてでも、ナツメを使ってスピーダーのリソースを早めに吐かせるか、あるいは博士を使ってこちらの育成を優先するか。ここもこのデッキの面白いところです。
一点、注意しなければいけないポイントがあります。それはポケモンカードでは進化すると付与されている特殊状態(どく、ねむり、まひ、逃げられない等)は解除されるということです。
そのため進化のあるデッキでは出来るだけ進化先のないポケモンを縛ることが求められます。相手のデッキの中の進化しないポケモンは何かをあらかじめ知っておくこともこのデッキでは大切です。
こんな感じでゲッコウガが育てられなくても、2進化デッキに対してはナツメを連発するだけで詰むことが結構あります。もはやただのアーボックデッキですが、それだけ今のカードプールではアーボックが異質な能力を持っています。
この後、放置されて試合時間が長かったので、周回速度を早めたい人には不向きなデッキだと思います…(最近切断?放置?の人が増えてきていて少し悲しいです。気持ちは分かりますが、せめて降参してほしい…)
◯最後に!
決して圧倒的な強さやパワーをもつデッキではありません。ですが、相手の残りリソースを手がかりに、手裏剣の当て先を考えたり、ナツメで引っ張るポケモンを考えたり、アーボックとゲッコウガの出し入れを考えたりとポケカの応用的な部分を学べる良いデッキだと思います。これを使った後に他のデッキを使うと応用できる技術がたくさんあります。あと自分の勝ちパターンも多く、使っていてめちゃくちゃ面白いです笑
今回、アーボックの構築を考えるにあたって、やはり化石というカードの強さを感じました。実際、このデッキもリザードンやミュウツーなどの2進化デッキとの対戦は勝ちやすいですが、化石をナツメ受けにされるだけでかなり辛いです。
そんな化石入りのリザードンもnoteにしていますので、ぜひ合わせてご覧ください!