人生の岐路【心境報告】
……期限は三ヶ月。
そこで決めなければならない。
大企業で歯車となって安定を取るか、得意分野で貢献するため、ITの道を進むか。
こんな重い選択を三ヶ月でしなければならない。
なぜなら未経験の年齢が限界かつ、冬は新卒に引けを取ってしまうからだ。
しかもその場合、一気に会社、そして住居を移動する必要がある。
私は多くのものを失ってきた。
お金、友達、信頼……
だから失いたくない気持ちは正直ある。
だが、思ったんだ。
「死ぬなら華麗に死んでやる」と。
どっちみちボクの人生は廃人のようなものさ。
恋愛どころか、愛のない世界で生きてきた存在だ。
生きていてもしょうがない存在ってわけさ。
今のままであるなら生きる必要などない。
死んでも涙を流すのはごく少数だ。
ならばこの終わったような人生をどう生きるか。
それは、賊軍になることだ。
確かに大企業にいれば安定するし、勝ちなのは間違いない。
だがそれは華と言えるだろうか。
今までゲーム制作や、アプリ開発にチャレンジした人が甘い汁を吸いながら適当に制作を続ける。
それが貢献になるか。
そして私の心に秘めた子(作品)たちのためになるか。
そう考えると背くしかなさそうだ。
たとえ世間の悪になったとしても、死に様を見せるためには賊になるのがいいのかもしれない。
……このままでは死ねない。
そんな気がするんだ。
だから大きな看板を捨てる必要があるのかもしれない。
安定を捨てる必要があるのかもしれない。
そして、向こうの海は荒波だ。
今まで通りにいかないし、最初は地獄そのものと想定できる。
なんせ大企業ではない分、必要技量は間違いなく上がる。
加えて大体インフラ・保守・管理といった裏方から始まる。開発系は夢のまた夢だ。
だが、それと戦うことが私の人生なのかもしれない。
「幸せを手にするために、叶える夢に立ち向かうことに命を使う」と決めたことがある。
これが今なのかもしれない。
もし、大企業を選んだのならそれに背くことになる。
それがベストな選択なのか。
とても厳しい雪山を登ることになるかもしれない。
だが、ボクはチャレンジしよう。
美しく生き、美しく死ぬためにも。
そして花が開いたときにこう言いたい。
「私は大企業を捨てた。重い選択だったよ。
この選択のおかげで今の私がいるんだ」ってね。
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