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【資格取得】未経験スタートからCCNPへ!資格取得がキャリアに与えるインパクト

資格取得に対する考え方は人それぞれですが、この記事では、私自身がエンジニアとしてキャリアをスタートさせた際の実体験を踏まえ、その考えを皆さんにご紹介できればと思います。


ネットワークエンジニアとして、CCNP取得を目指す方は多いと思います。
最近では、CCNP Enterprise 認定を取得するには、コア試験とコンセントレーション試験の2つの試験に合格する必要があります。


私自身もCCNPを取得していますので、その取得に至った背景や、学習方法、取得後にどのようなキャリアの変化があったのかについて、少しお話しさせていただきたいと思います。



CCNP取得を目指した背景

私は20代前半、未経験でITインフラ業界に飛び込み、この業界の登竜門とされるCCNAを取得して、インフラエンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。

実務経験を積む中で、社内のラボ環境で実機を操作しながら学習を続けていましたが、さらなるキャリアアップのため、次のステップとしてCCNP取得に挑戦することを決意しました。

資格取得後の変化について

CCNPの学習は非常に大変でしたが、無事に合格できたことで大きな自信がつきました。また、資格を取得したことで、実務経験が浅い段階からでも挑戦の機会が増えています。たとえば、設計や構築といった難易度の高いプロジェクトにおいて、経験が少ない自分にも「やってみませんか?」と声を掛けていただけることが増えました。

そのようなチャレンジの機会を大切にし、期待に応えられるよう結果を意識して取り組んだことで、さらに新たな挑戦のチャンスも得られたと感じています。

人それぞれ考え方は異なると思いますが、私自身は「実力をつけてから資格を取る」よりも、「資格を先に取得し、それをきっかけに機会を得て、実務を通じて成長する」方が効率的だと感じています。特に、まだ自信がない方ほど、まず挑戦してみることをおすすめしたいです。挑戦することで新たな経験やスキルを得られるチャンスが広がり、それが次の成長につながるからです。

資格取得に向けて

ここでは、当時の私の勉強方法と、現在の見解を踏まえたアプローチを共有します。資格取得を目指している方にとって、参考になれば幸いです。 
                      

・選択問題

 対策問題集を次のステップで解き進めていきます。

ステップ 1:
まずは、全体を把握するため問題集を一通り解いてみましょう。
この段階では、問題の傾向や技術領域をざっと掴むことが目的です。
理解度は2~3割程度でも問題ありません。最初は深く理解しようとせず、問題に慣れることが大切です。

ステップ 2:
次に、6~7割の理解を目指します。
解説をしっかり読み、不明な点があれば自分で調べてみましょう。
必要に応じて、他の参考資料や技術解説サイト等を活用するのも良い方法です。どうしても理解できない問題があれば、無理にこだわらず次に進むのもひとつの手です。

ステップ 3:
間違いを重点的に復習しましょう。
特に間違えやすい問題に集中して学習し、理解を深めていきます。既に理解している問題や連続して正解している問題に関しては、時間をかけずに進めても大丈夫です。


                      

・シミュレーション問題

 ルータやスイッチなどの実機を触ってコマンド操作に慣れるのが理想的ですが、シミュレーションツールを使えば、自宅のPCだけで簡易的にコマンド操作を学ぶことも可能です。

・Cisco Packet Tracer(★おすすめ)
 Cisco社が無料で提供しているソフトウェアです。ソフトウェア上でPCやルータ、スイッチなどを配置し、コマンド操作を学んだり、それらを接続してネットワークを構築することができます。

※シミュレーターであるため、使用できるCiscoコマンドには一部制限がありますが、CCNAやCCNPの簡易的な学習程度であれば非常に効果的です。

Cisco Packet Tracerイメージ図

  
・Graphical Network Simulator(GNS3)
 GNS3は、フリーの強力なエミュレーターで、Cisco IOSなどをソフトウェア上で実機と同様に動作させることが可能で再現性が高いです。
ただし、Cisco IOSを利用するには正規のライセンスが必要です。
また、GNS3自体の設定が複雑で、初心者や経験の浅い方には扱いが難しいため、CCNAやCCNPの試験勉強にはあまり推奨できません。

シミュレーションツールはあくまで補助的なツールとして活用し、実機を触れる環境がある場合は、実際に物理デバイスに触れて慣れることをお勧めします。物理環境でしか学べない実践的な経験が得られるため、実務で役立つ知識や感覚を身につけることができるからです。


・モチベーション維持 

 勉強方法やツールの活用ももちろん重要ですが、何よりも難しいのは「勉強を継続すること」だと感じています。どんなに効率的な方法や便利なツールがあっても、それを続ける意志がなければ成果にはつながりません。継続するためのモチベーションの維持が鍵になると思います。

遊びたい誘惑が多い中で、一人で学習を続ける事は簡単ではありません。
そのため、モチベーションを維持するための工夫が重要だと思います。      
私の場合、同僚も同じように資格取得に向けて学習していることを知り、仲間でもありライバルでもあるような不思議な感覚を得ました。 
また、自分が資格取得の勉強をしていることを周囲に伝えることで、励ましの言葉をもらい、周りのサポートや刺激を受けながら学習を続けることができました。これが大きなモチベーション維持につながったと感じています。


最後に

未経験でこの業界に飛び込む方も多いかと思いますが、資格取得はキャリアの可能性を広げる一つの大きな手段だと思います。

何から始めるべきか、どのようなキャリアを描くかは人それぞれですが、もし迷っている方がいれば、資格取得に挑戦してみるのはいかがでしょうか?

資格を目指すことで、自分の可能性が広がり、新たなチャンスがきっと見つかるはずです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。



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