リーダーが学ぶ、任せるスキル!
リーダーの仕事は、チームメンバーに仕事をしてもらうこと、といっても過言ではありません。
リーダーは、
自分が食べたいものがある時、直接手を出して食べることはできません。
誰かにお願いして、とってきてもらわないと口にすることができません。
自分では、直接手を下せないのが、リーダーなのですよね。
しかし、
自分が思った通りに仕事をしてもらっていないと感じると、
つい、手を出してしまいたくなるときもありますよね。
(かつてのわたしは手を出しまくりでした、恥ずかしい・・)
あなたは、人に仕事を任せるのは得意ですか?
もうひとり自分がいたらな〜、なんて思うことはないでしょうか。
今回は、リーダーとして、人に仕事をしてもらうときに、どのような心構えでいるとよいかを考えてみましょう。
仕事を任せると不安な気持ちに・・
自分のやり方を受け継いで、同じように仕事をしてくれる人がいる、
こんなに楽なことはありません。
気分的には「安心」という言葉がぴったりかもしれません。
しかし、大体において、人それぞれ細かいところまでやり方はさまざまです。
任せたけれど、自分と違ったやり方を見ていると、気分的には「不安」でいっぱいになります。
そのやり方では、相手にうまく伝わらないんじゃないか・・・
そっちは後、先にこっちをやらないと効率が悪くなる!
タイミングが違う、早くしないと間に合わない~
などなど、仕事を任せたはずなのに、心が揺さぶられて気分的には楽にならないことはよくあります。
こんなとき、
任せたメンバーに、「それではダメだ〜」と思ったら、
「本当にそれではだめなのか」と、何度も自問して、相手のやり方をシュミレーションしてみてください。
そこまで影響が出るわけではないんじゃないか、
最後で帳尻が合うのではないか、
今は様子を見ることもできそう、
などと思えるかもしれません。
相手のやり方を尊重すると、思わぬ効率の良さを発見したり、今までこだわっていたことがさほど重要ではないことに気がついたり、相手への信頼感が増すきっかけにもなります。
任せるときに大事なこと
ただし、相手のやり方を尊重しても、
間違っていたり、効率が悪くなったり、コミュニケーションがうまくいかなかったりする可能性も高頻度であります。
その場合、仕事を任せるとともに重要なのは、適切なフォローです。
フォローの仕方として、
できれば、相手のやり方を自分のやり方に変えようとするのではなく、
相手のやり方でこぼれたところを、拾いにいくようなフォローができると、
相手の自尊心は傷つくことなく、やる気を保ったまま次もチャレンジすることができます。
昨今、人から指摘されることに慣れていない世代も多く、仕事で傷つくことが離職につながる可能性も少なくありません。
リーダーは、相手を尊重して成長させるという難易度の高いことを求められていますが、それは同時に自身の成長の機会でもあります。
自分の考えややり方を押し付けるのではなく、相手の視点を理解し、その上で支援を提供することで、リーダー自身も多様な考え方や解決策に気づくことができます。
人に仕事を任せるのは、なかなか大変なスキルですよね。
無理のない範囲で、
人に任せる、相手のやり方を尊重する、適切にフォローする、
を実践してみてくださいね。