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ある写真集が、とても良かった話

「ある写真集が、とても良かった話。」

モデルも知らない。
カメラマンも知らない。
もちろん、その写真集の存在も知らなかった。

私は、以前も書いた通り写真を見るのが好きだ。
本屋を見つけては、気になる雑誌や写真集を買い漁る。

今日は、いつもの本屋さんで見つけた
なぜか気になる写真集の話。

私には、よく立ち寄る駅の本屋さんがある。
別に品揃えが特別良いわけではないけど、
困らない程度には最新の本が置かれている。

いつものように本屋を物色していると、
ある写真集が目に入った。

その写真集は、ある女優さんの写真集らしい。
テレビを見ない私には、その女性が誰なのか
さっぱりわからなかった。

でも、表紙とタイトルになぜか惹かれた。
(こんな時、表紙とタイトルって本当に大事なんだなと実感する。)

小説、雑誌、写真集、、、
人それぞれに、購入する際の基準があるだろう。

「好きな芸能人が掲載されているから」
「元々好きな雑誌だから」
「好きな小説家さんだから」etc...

理由は様々。
ちなみに私の購入時の基準は、
「なんか気に入ったら」だ。

なんとも抽象的で、本人にしか分からない感覚である。

今回の写真集も「なんか気に入った」
でも、雑誌と比べて写真集は意外と高価である。

すぐに購入には至らず、
そこから何度も本屋に立ち寄っては写真集を手に取っていた。(正直、メルカリとかで買おうとも考えていた。)

そして今日、いつもの本屋で購入した。
なぜ今日買ったのか、
なぜ定価で買ったのか、

多分気分的に「今日」だったのだ。

家に帰ってすぐ写真集を開けた。
1ページ目から惹きつけられる写真に
息をのんだ。

そこからはひたすらにページをめくっていく。
写っている女優さんがどんな人なのか知らないけれど、その人の素の美しさが表れているようで、とても美しかった。

こんな写真を撮りたいと思った。

その写真集を最後まで見た時の満足感は計り知れない。
今まで見てきた写真集で1番衝撃を受けた作品だった。

文字もない、本当に写真のみの写真集。
だけど、文字よりもわかりやすく、
その女優の人隣が分かるような作品だった。

本のひら

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