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セネガルで「クラシックバレエの公演」を観てみたら

お久しぶりです。

9月から娘は幼稚園に通い始めた(まだ1歳児だが一番小さい子クラスに入れる)。

最初の1週間だけ泣きじゃくっていたものの、今では幼稚園大好きでクラスの友達の名前を全員覚えていてすっかり馴染んでいる。

まだ2歳にもなっていないのに!

そして初めて毎朝3時間半も一人で過ごす時間を手に入れた私はばんざい!!

出産1か月前まで続けていたバレエを再開したいがまともな教室がないので、ヨガとピラティスで我慢。


そんな矢先にSNSでこんなポスターと「クラシックバレエの公演があるらしい!」という情報に巡り合った。


セネガルにはもちろんプロバレエ団は存在しない。
「バレエ」と謳っているレッスンはあるが、SNSで映像を見る限りバレエとは全く呼べない不思議な動きをしている^^;

じゃあ誰が踊るんだ?!
ポスターを見る限り「クラシックバレエアカデミー」と組んでいる。
そんな名前のダンス教室、世界中どこでもある😂


何もわからないしちゃんとした公演なのかどうかも怪しいが、グランドテアトルで観れるということなので、チケット(3000円相当)を購入。

当日、半信半疑でもやっぱりうきうきしながら行ったら、やっぱり想定外の面白い1日になったので紹介します。


◆パパラッチに追われる

テアトルの入り口付近、フラッシュをたいて勝手に写真を撮ってくるカメラマンが数人。

勝手に撮って一枚200円で売ろうとしてくる。

お金取ろうとするならもっとちゃんと撮ってくれ!

◆劇場の中の綺麗さに驚く

想像以上に設備として文句なしのテアトル。

天井が高く「普通に」綺麗で、セネガルで期待以上のものに初めて出会った気がした。(失礼)

エントランスホール



舞台と客席に着くとさらに驚いた。
収容人数が多く2階席まで充実していて、舞台も大きい。
日本で言う新国立劇場と同じくらいの広さ。

ちなみに客席にもパパラッチが多数笑


◆時間通りに始まらない

分かりきっていたけど、予定時刻には始まらない。
でも40分遅れる予想だったが15分遅れだったので嬉しかった!


◆開会の挨拶が始まる

え、バレエの公演に開会の式があるの?!
というサプライズ。
入れ替わりで6人ほどスピーチをしていて、とにかく長い長い、30分ほど続いた。

夫曰くセネガル文化は挨拶が長くて普段の会議もなかなか本題に入らないらしい。
普段の会話でもお互いの調子や家族の様子など細かく聞くのが挨拶の一部。
その文化は公演でも健全。

ここで発覚したのが、今回の公演はロシアのダンスアカデミーで学ぶ生徒(男女)2人がメインでいろいろなクラシックダンスを紹介するもの。
プロではないが、セネガルにクラシックダンスを紹介するために1年間派遣されてきているらしい。

そしてセネガルでバレエを習う人たちの発表会のようなのも兼ねているので、合間合間にその方々も出てくるとのこと。


◆一つの踊りが終わる度司会者が出てくる

司会の女性が、踊りの曲名を紹介した後にアドリブで感想や無駄話を入れてくる。

なんとも時間がもったい上に、こちらは退屈。
申し訳ないが「いらない!」と心の底から思った笑


◆ロシア人2人はバレエより他の踊りが上手

ロシア=バレエでわかりやすかったためバレエの公演という名目にしたのかな、と思う。

幅広く踊りを学んでいる生徒さんたちは、さすが身体全体のラインと足の使い方が何を踊っても綺麗で見とれた。
ただバレエについてはテクニック面で弱かったな・・・
私も偉そうに人のこと言えないけど!!!!!!

クラシックバレエ以外にもタンゴやロシア民謡、コンテンポラリーも観れてそれはそれで楽しかった。


◆突然始まるセネガル音楽隊によるライブパフォーマンス

全然バレエじゃない!笑

隣に座っていた観客の方曰く、彼女たちはセネガルで唯一の、女性のみによる演奏グループらしい。
英語で直訳するとWomen's Orchestra 。
悔しいことにウォロフ語の名前を聞き取れずそのまま流れてしまった。

いわゆるアフリカっぽいリズム感と歌声が素敵。
右端で女性が叩いていた太鼓たちはセネガルの楽器であるジャンベというもの。

登場があまりにも予想外だったので爆笑してしまったけど、
公演の中で最も楽しくて刺激的な時間だった。

しかも2回目の登場ではダンサーまで出てきて、完全にセネガリーズ舞台。
ダンサーたちはいろんなところでいろんな人が振りを間違えているのがバレバレで、それも面白かった。
もう全部が面白かった。




公演のフィナーレでは目立ちたがり屋のセネガルダンサーが前に出すぎていて、ロシアからはるばる踊りに来た二人が主役の座を奪われていた笑

良くも悪くも、「さあ感じるままに!この舞台を楽しもう!ここに来たみんな最高だよ!」な感じが出すぎていて、クラシックダンスの空気からはかけ離れていた。


間違いなくセネガルでしか観れない舞台だったので私は大満足。

本当にここでは想定外なことが多すぎて毎度面白い。
また演奏グループを聴きに行きたいので今後もテアトル情報はチェックしようと思う。













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