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私の会話デッキ、単語連想式会話法について解説してみた

会話デッキとはなにか

 会話デッキ、と言えばよく天気の話と続くように、会話デッキとは話題であるとされがちです。しかしながら、私の感覚では違います。少なくとも、私の持つ会話デッキはそのような形式ではありません。
 今回紹介する会話デッキは、会話方法についてであり、話題自体ではなく、話題の作り方や話題の展開方法に焦点を当てたものになります。

単語連想式会話法について

 なんとなく仰々しい名前をつけた会話デッキですが、実際のところやってることは単純であり、単語から連想される単語を繋げて会話するだけのものとなります。
 仮にデッキ分類するのなら、コンボデッキかループデッキになると思います。

 さて、どのような会話をするデッキなのでしょうか。
 少し例をだします。
 Aが一般的な会話デッキ、Bが単語連想式会話法を使用しているとします。

A「あ、おはよう」
B「おん。おは。今日、まじ寒くね?」
A「わかる。めっちゃ着込んだわ」
B「最低気温5度らしいね。まぁ晴れてるし、寒いか」
A「晴れてるからまだましなんじゃないの?」
B「いや、晴れてると雲がないから熱が逃げていきやすいから寒いらしい。特に朝は。昼ぐらいまで行けば日光で温められるからましらしいけど」
A「へー。そうなんだ」
B「まぁ私達、昼間は学校だから意味ないよね。というか、学校だるいわ。今日の課題とかなんかあったっけ」
A「あー、どうだろ。あったかな」
B「そうだ。あれあれ。ほら。新興宗教とたぬきの生息域についてのレポート。出さないと。出した?」
A「あーあれ今日までか」
B「やったけど、まだ出してないわ。もうちょっと修正しよかな」
A「えら。俺はもう出した」
B「たぬきとかなー知らないんよなー。青たぬきしか知らない」
A「それ、どらえもんやね」
B「どらえもん見たことあるんだ」
A「そらあるけど」
B「実はどらえもん見たことないんだよね。漫画しか読んだことない」
A「まじか」

 みたいな感じです。
 つまりは自分語りと豆知識を織り交ぜることで、こっちの主領域で話そうとする手法ってことですね。さらにいえば、こっちのだした単語ベースで展開するため、向こうのターンを相槌程度で抑えて会話の主導権を握ろうとしています。

 まぁ普通に嫌われそうな話し方ですよね。
 それは置いといて、この話し方の解説に行きます。

A「あ、おはよう」
B「おん。おは。今日、まじ寒くね?」
A「わかる。めっちゃ着込んだわ」
B「最低気温5度らしいね。まぁ晴れてるし、寒いか」

 「まじ寒くね?」とその辺にある現象を単語化し、即席の話題とします。これはなんでもいいです。景色で見えたものや、その辺で起きてること、今日の夢とかでもいいですね。
 始まりはとりあえず自分から開始してください。

B「最低気温5度らしいね。まぁ晴れてるし、寒いか」
A「晴れてるからまだましなんじゃないの?」
B「いや、晴れてると雲がないから熱が逃げていきやすいから寒いらしい。特に朝は。昼ぐらいまで行けば日光で温められるからましらしいけど」
A「へー。そうなんだ」

 この部分は『晴れてるから寒い』という認識に対して突っ込ませることで、こちらが多少持ってる知識側の展開に持って行っています。あえて、会話内に穴を作ることで、嵌める感覚ですね。

 B「まぁ私達、昼間は学校だから意味ないよね。というか、学校だるいわ。今日の課題とかなんかあったっけ」
A「あー、どうだろ。あったかな」
B「そうだ。あれあれ。ほら。新興宗教とたぬきの生息域についてのレポート。出さないと。出した?」
A「あーあれ今日までか」
B「やったけど、まだ出してないわ。もうちょっと修正しよかな」
A「えら。俺はもう出した」

 ここは、昼→学校→課題と単語を繋げて会話を別の領域に持っていきます。これで次の話題が作成されたので、さらに会話を続けることができています。
 ここの単語接続は別に本当に繋がってる必要はなく、連想できればいいのです。緩いマジカルバナナみたいなものです。
 ちなみにたまに連想が行き過ぎて、相手からすれば会話が飛んでるように見えるだろうなと思うこともあります。しかし、そう思った地点で、すでに言葉は発せられているため、そのまま行くしかないですね。私が脳死でこのデッキを回しているせいかもしれません。

B「そうだ。あれあれ。ほら。新興宗教とたぬきの生息域についてのレポート。出さないと。出した?」
A「あーあれ今日までか」
B「やったけど、まだ出してないわ。もうちょっと修正しよかな」
A「えら。俺はもう出した」
B「たぬきとかなー知らないんよなー。青たぬきしか知らない」
A「それ、どらえもんやね」
B「どらえもん見たことあるんだ」
A「そらあるけど」
B「実はどらえもん見たことないんだよね。漫画しか読んだことない」
A「まじか」

 たぬき→どらえもんに連想を続けています。
 さらに、「どらえもんを見たことない」という穴を作り話をこちら主導にしています。

 以上、例の解説です。

単語連想式会話法のメリット

 会話が自分の考えた話や単語ベースで進んでいくため、急に会話が止まると言うことが少ないです。もちろん連想に失敗すれば会話が止まるのですが。それでも知らない話をするよりはましでしょう。
 特に相手の反応がどんなものでも会話を続けやすいと思います。
 仮にさっきのAが口下手で無言が多かったとします。その場合でも次のようになります。

Aが登場する。
B「おん。おは。今日、まじ寒くね? 最低気温5度らしいね。まぁ晴れてるし、寒いか。晴れてると寒いって意味わからないけど」
B「いや、ね。晴れてると雲がないから熱が逃げていきやすいから寒いらしい。特に朝は。昼ぐらいまで行けば日光で温められるからましらしいけど」
B「まぁ私達、昼間は学校だから意味ないよね。というか、学校だるいわ。今日の課題とかなんかあったっけ」
B「そうだ。思い出した。あれあれ。ほら。新興宗教とたぬきの生息域についてのレポート。出さないと。出した? 私、やったけど、まだ出してないわ。もうちょっと修正しよかな」
B「あんまりうまく書けなくて難しい。たぬきとかなー知らないんよなー。青たぬきしか知らないから。まぁアニメ版は知らないんだけど」
B「実はどらえもん漫画しか見たことないからさ。アニメの声とか全然しらないんだよなー」

 という風になります。
 Aは一言も話していませんが、こちらがほとんど話している内容は同じです。相手がこちらのループ展開を許してくれる相手であれば、話題を途切れさせにくいというのがメリットになります。
 (ここまで相手が無言だったら、嫌われてそうなのでループを停止したほうが良いような気もしますけれども)

単語連想式会話法のデメリット

 まず、自分がよく話すデッキなので、同じタイプのデッキは苦手とします。特に同じデッキの中でも、会話に割り込む能力がないタイプのデッキとの相性は最悪です。

 会話に割り込む能力、それはつまり相手の会話形態を止め、こちらの領域にする能力です。こういうストッパーを相手が採用していない場合、単語連想式会話法が止まりません。
 そうなれば、単語連想式会話法としては話題が途切れないように話していくしかないのですが、相手的には話したいのに話せないと言いうことになり、あまりいい気分ではないでしょう。

 逆に言えば、相手が話すタイプのデッキの時は、こちらから相手の話をうまい具合に止め、こちらの領域に引き戻す必要があります。そうしなけば、このデッキは機能しないので黙りこくるはめになるからです。
 例として先ほどの会話の続きから、Aが単語連想式会話法で相手の会話展開を止める展開について紹介します。


B「実はどらえもん見たことないんだよね。漫画しか読んだことない」
A「アニメなー、見れないのあるよな。親がね。アニメとかよくないーって言ってね。でも、漫画なら読んだことあるのわかるわ。小学校の図書館とかにあったやつとかな」
B「そうそう。そういうやつ」
A「俺、よく図書館の漫画で伝記とか読んでた。あのナイチンゲールとかでてくるやつ。そこで漫画初めて読んだまである」
B「あったね。そんなの」

 という風に漫画という単語を切り取り、こちらの会話に組み込むことで、会話の主導権を奪っています。つまりはこちらかでも連想できそうな単語から、相手の会話展開を止めようと言うことですね。
 もちろん、こんなに上手く行くとは限りません。仮に単語連想式会話法の使い手が2人そろえば、その会話は綱引きのようになるでしょう。

 ちなみにですが、綱引きのようになれば見かけ上はどちらも話せているのでましです。綱引きにならない場合は、どちらが不満をため込むので最悪です。
 会話とはお互いのために行うものですし、仲良くなりたいものですから、その場合は自分から展開を止めたりするのも大事なのかもしれません。(私はできていないので、色々な人に嫌われている気がします)

私の単語連想式会話法の採用カード

単語連想システム

 単語から次の単語を連想して話題を作ります。
 必須カードで、なるべく多投したいカードです。
 これが多いほど会話の最大時間が長くなります。しかし、制御システムを同時採用しなければ、自分だけ話してしまう展開にもなりやすいので注意が必要です。
 基本的にはこのカードを主軸にしてというか、このカードのみでデッキを構築します。これを使用して単語連想ループにより会話を展開していくのがこの会話法のフィニッシュです。
 つまり1枚初動かつフィニッシャーということですね(ぶっ壊れカード?)

知識群

 どこの会話デッキでも採用されているものですが、このデッキではトラップとして使用することが多いです。
 いわゆる突っ込み待ちポイントを複数設置し、どれかに食いつけば単語連想コンボで会話を開始します。
 多少採用すればいいですが、これが多いと連想が楽になるのではないかと思いますので、結局多く採用すればするほど良いですね。

私の単語連想式会話法で非採用だが採用したほうが良いカード

連想制御システム

 会話連想法においてもっとも困るのは、話しすぎてしまうことです。どんどん話せることが増えていくので、会話が止まれません。そこでこれを採用すると会話制御が楽になると思うんですが。
 まぁ……私は持ってないのでよくわからないです。ほんとに皆さんは採用したほうがいいですよ。がちで。

先行から会話を展開するためのカード

 私のデッキにはこれがないので、私は会話において先行は取れません。つまりは会話を自分から始められないということですね。
 会話とは、特殊な事をしない限り、後攻が会話の主導権を握ることになるルールなのです。このデッキは会話を自分から展開することを基本原理とするため、先行は取れません。

 これは、会話というのが呼びかけ→会話開始というターン経路をたどるからです。ターン性の会話において、先行は呼びかけ以外の行動をとりづらく、それが先行をとりたくない理由ですね。

 でも先行取れると楽なんですよね。
 誰かに話しかけられるってすごい良いことだと思います。ほんと羨ましい。なので先行からでもなんとかできるカード欲しいです。

最後に

 あのー、この会話法、ゴミすぎん?
 そういうことを思いました。今回まとめてみて。
 そんな倒置法を使ってみましたが。この会話法って自分ばかり話す人になりがちなので、本当に良くないと思います。とにかくその場の会話を繋いで乗り切ろうという思惑しかないですからね。
 逆に言えば、この会話法の使用が許してくれる友達は非常にありがたいものだなと思います。たまたま会話デッキの相性が良かったんでしょうか。

 まぁ、これ以降にこの会話法を使う誰か(いないと思うけれど)は、ある程度仲良くなるまでは知識トラップのみで戦って、会話連想は封印しておいた方が無難だと思います。
 あと、会話デッキと呼んでますけど、別に会話はデュエルじゃないので。戦いじゃないので。相手に合わせた方がいいですよ。ほんとに。そうしたほうが相手と仲良くなれると思います。
 もしこの会話法がもっとも刺さる場面は、とにかく会話を続けないといけない場面とかですかね。相手のことを無視してでも。そんな場面あるのか……?

 では、単語連想式会話法の欠陥について再認識したところで締めようと思います。
 それでは次回「恋愛したことないけど恋愛考察してみた!」でお会いしましょう。またいつか。

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