街中であちら側をみて、ため息をつく自分。
夏休みに入って数週間が経ったのだが、
「俺、夏休みに入ってなんもやってねえな。」
数日前、ふとそう思い、私はゲリラで街中へと向かった。
お盆休みの期間だったらしい。私は街中の混み具合を想像していなかったのか、街中のあまりの人だかりに狼狽した。
これだげ人がいると、陽側のまぶしさが際立って見えた。
男性はなんかわからねえ肩かけのバッグをもち、香水もばっちり振って堂々と歩いていた。女性はおしゃれで通るたびにすげえ良い匂いがした。
「あっ、ここ俺がいるべきとこじゃねえ。」
高校時代、私は普通の高校生のように街中で遊ぶようなことをしなかった。というかそんな時間一つもなかった。
街中の人たちがまぶしすぎて息苦しかった。すごく。ものすごく。
なんの目的もなく街中に来た私も悪いのだけど、高校時代なにも経験してこなかった自分の幼さに反吐が出そうになった。
高校時代の経験って大学に入ってからの行動に直結するね。
遊んでいれば大学生になって堂々と遊べるし、遊んでいなければ遊び方を知らずに独り家でクソみてえな毎日を過ごす。
大学に入って、陽側の人々に嫉妬してしまうのは、高校時代に何もできなさ過ぎて幼いままでいたからなのかな。
と、布団の上でゴロゴロし、内容がピコ薄い陳腐な恋愛テクの動画、インスタをみて、ため息をつきながら思った。
努力もくそもねえ。
って感じで今日はおしまい。