『そろそろ… ですかね… 🌻🐌』
今日も朝から暑い自分に気合を入れて、玄関を出ます。玄関ドアがバタン!と閉まる音に、更に気合が入ります。
はるかを開設してから1年3か月。本当に毎日いろいろなことがありました。
開設当初はお客様が数名でしたので、それはそれは丁寧に⁇過保護に⁇対応していたような気がします。
今では笑い話になるのでしょうが、1人のお客様に御付きのスタッフがゾロゾロと…ω
あの頃はホント!必死でしたね。できる限りのお客様の願いを叶えて差し上げたい…その思いだけで、いっぱいでした。
草団子が思い出のおやつだと聞いては、近くの公園にモチ草を摘みに行き、キムチ作りが得意だと聞けば、本場韓国の材料を仕入れ、2日かかりでキムチを作り。
日本酒の大好きな鶴さんに、焼鳥屋によく行った話を聞けば、ロビーカウンタが焼き鳥屋と化し…。真夏の暑い日に、大汗をかきながら開店した『夏のおでん屋』は今でも鮮明に思い出せます。カウンターにお座りになって、おでんを注文して下さったお客様の笑顔が忘れられません。
現在、ご入居いただいているお客様は、ほぼ満床をいったりきたりといった具合で、毎日が真剣勝負です。
お客様の患っておられる疾患は様々で、病状は日々変化しておられます。
そのようなお客様皆さまに、私たちが出来ること。もちろん、主治医の先生からの指示で必要な処置は行いますが、それは当たり前のことで必須事項。では、その他に⁈
… そうです。それは、お客様・ご家族様の思いにできる限り寄り添ってさしあげること。ご本人様やご家族様の決断に並走し、今この時間を、その方らしく全うしていただくこと。そうして、いつか必ずやってくる旅立ちのその日には、深く深く頭を下げ御礼を申し上げる。
開設より今日まで、26名のお客様の旅立ちに立ち会わせていただきました。『良い旅を……』心の中でそう唱え、手を合わせる。
旅立たれた皆さまは、はるかに来られて、幸せだったのだろうか?ご自分の思いを果たすことができたのだろうか?私たちは本当に寄り添うことができたのだろうか?
最近そんなことを考え、答えの出ないループにハマってしまいます。そして最後行き着くところは、自問自答。
『もう…そろそろですかね…?世代交代。』そろそろ、この席も譲らないとなぁ~。 …