【GW/おうち時間】一石二鳥なおうち時間を過ごしませんか?
みなさん、GWはどのように過ごしましたか?イベントに行ったり、友達と旅行、または家でゆっくりした人もいるかもしれませんね。
さて、今回はZ世代の休日の過ごし方に迫りたいと思います!
〈現状(社会的背景)〉
コロナ禍によって、私たちの生活は大きく変化しました。とくに感染拡大を防ぐためにリモート作業や在宅ワークが増え、私たちが家にいる時間は長くなりました。
こちらは、2020年の5月に調査された「コロナ禍により増えた時間」についてのグラフです。
このグラフから、コロナ禍になって在宅している時間やインターネットを使う時間が増えたことが分かります。しかし、家で過ごす時間が増えたからこそ、「巣ごもり需要」でDIYや動画の視聴のように、家だからこその楽しみを見つける人がでてきました。コロナが落ち着いた現在もおうち時間を楽しく過ごす人が多くいるようです。
また、コロナ禍以降GWの過ごし方も変わりつつあります。こちらは「コロナ禍の前後でのGWの過ごし方の変化」についてのグラフです。
・Z世代の現状
一方、Z世代は今年のGWをどのように過ごしたのでしょう?
こちらは、Z世代(20~23歳) の男女50名に聞いた「Z世代のGWの過ごし方」です。
このグラフから1位が「おでかけ」(26%)、2位が「おうち時間」(25%)であることが分かります。
さらに、私たちは、コロナ禍で拡大したおうち時間の過ごし方に着目してみました。 Z世代に「おうち時間の過ごし方」を聞いたところ、動画類やを見たり、寝たりしてリラックスしているようです。
〈ペルソナの特徴的なエピソード〉
GWにおうち時間を楽しんだ1人のIさんをペルソナに設定し、インタビューを行いました。Iさんのおうち時間の中でも”ハンドメイド”をされている時間に着目しました。
Iさんは主に、ブレスレットやネックレスとして身に付けるビーズアクセサリー、部屋に飾るモニュメント、編み物をおうち時間にしています。
さらには、陶芸やポーリングアートなど体験施設へ出向き、モノ作りに強い関心を抱いています。
ハンドメイドをすることはZ世代男女50名の中でも少数派であり、インタビューを進めていくことで、モノづくりに対して面白い視点を持っていることが分かりました。
・インタビューを通して
インタビューの中でも、特に特徴的であったことが2つありました。
1,完成後に味わう達成感
”モノを作り、使用する”という体験だけでなく、完成後の『達成感』がIさんのハンドメイドを続けている理由の1つであることが分かりました。
Iさんのハンドメイドをしていて楽しいと感じる最骨頂は、あともう少しで完成する瞬間だそうです。あとビーズを数粒入れると完成する時が最も達成感や満足感を味わうことが出来ると伺いました!
作る前に、何を作ろうかと彼女自身が身に付けているシーンなどを想像して、材料を買っている時や、
完成後に、どんな服装と合わせようかとコーディネートを組むことや、ふと作業をしている時に視界に入ることにも満足感を味わっています。
2,ハンドメイドがストレス発散
「集中して物事に取り組めるからストレス発散になる」という犬塚さん。
何も考えず、コツコツと没頭することをストレス発散だと感じていることが分かりました。
さらに、デジタルデトックスとなることが大きな点だと考えました。
〇 デジタルデトックスとは? 〇
一定期間スマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスとの距離を置くことでストレスを軽減し、現実世界でのコミュニケーションや、自然とのつながりにフォーカスする取り組みです。
出典:デジタルデトックスとは? | DIGITAL DETOX JAPAN
デジタルデトックスの効果として、
・睡眠の質が上がる
・目や脳の疲れが取れる
・幸せな気持ちになれる
といった効果がみられることが、研究によりいい結果を示すことが分かっています。
Iさんは、趣味としてデジタルデトックスの効果を得られていることが一石二鳥ですね!
・ハンドメイドをする上での悩み
Iさんがハンドメイドをする上で、大きく3つの悩みを抱えていることがインタビューから分かりました。
1,専用の備品や道具の種類が多すぎる
Iさんは最小限の道具だけで楽しみたいという思いを持っていました。なるべく備品や道具を増やさずにハンドメイドを楽しむミニマリストのIさんは材料も成人式の髪飾りや、以前に作ったパーツを分解して使いまわしています。
1つのパーツを様々な場面で役立つ一石二鳥な使い方をしています。
2,細かいパーツを探すのが面倒
ビーズアクセサリーを作る際に発生する、「ビーズどこいった問題」。
細かいために、下に落としてしまったビーズを目では見つけることが困難であり、手探りで苦戦しています。
3,作成して使用した後の管理が曖昧
完成したアクセサリーやモニュメントのパーツの管理方法を質問したところ、一か所にまとめてはいるものの明確に管理されていないことが分かりました。こだわりを持って作成するモノに対して、決まった保管方法がないことに疑問に感じた私たちは、『1つの役目だけで終わらない一石二鳥な管理方法』をインサイトとしました。
・ペルソナと一般的な大学生を比較
ペルソナの特徴としておうち時間にハンドメイドをして、デジタルデトックスを行うという特徴を挙げましたが、一般的な大学生のおうち時間はどのように過ごしているのでしょうか??
Z世代50名に聞いた、GWのおうち時間の過ごし方は下記の通りです。
1位 動画鑑賞 28人
2位 睡眠 27人
3位 SNS 24人
4位 ゲーム 11人
4位 漫画 11人
6位 料理 6人
このような結果になりました!!
動画鑑賞やSNSへの投稿、現代では漫画を読むのもデジタルデバイスで行われています。おうち時間を過ごす上で、デジタルデバイスはほとんどの人が使用していると上記の結果から言えます。
Iさんのようにデジタルデトックスを行う人は少数派なのではないでしょうか!?
それに加え、デジタルデトックスをすることによって、逆にストレスを溜めてしまうのではなく、趣味であるモノ作りを行うことで達成感を味わい、ポジティブな感情になっている点が充実したおうち時間に繋がっていると考えます!!
〈ペルソナの価値観の仮説〉
インタビューの内容を分析した結果、ペルソナは
「自分が考えたアイデアを形にすることや物事をやり切ることに達成感を見出す」
「一石二鳥になる行動を優先的に行う」
の2つを仮説を立てました!!
この仮説から私達が考えたアイデアはこの3つです!!
①絵画ビーズパズル
ペルソナにはお気に入りの画家がいます。しかし、新作はもう出ず、ワクワク感が味わえません。
そこで、もう一度ワクワク感を味わってもらうために、お気に入りの絵をビーズで作成するビーズパズルのような製品を考えました。
キットのようなものに、ポストカードほど大きさの絵とビーズが入っており、ビーズを組み合わせることで絵が完成します。
ビーズで作成することで絵とはまた違ったモノができ、もう一度ワクワク感を味わえる事ができると考えます。それに加え、ペルソナは現在、ポストカードをモニュメントに飾ったりしているのですがその役割も担うことができ、一石二鳥です!
②すきなときにレンタルしよう!ハンドメイドセット
サイトから好きなビーズセットや必要な工具をレンタルすると、そのレンタルセットが後日自宅に届きます。
犬塚さんのように最小限の道具だけで作りたい人も、このレンタルを利用すれば必要なものだけで済みます!
また、使い終わったら返却するので、お部屋もすっきりしたままです。
③モニュメントを活かしたアクセサリー掛け
ペルソナが既に作成しているモニュメントの土台に、ビーズアクセサリーを飾ることができるアイデアを提案します!
管理が決まっていないことから、犬塚さん自身が作ったビーズアクセサリーを飾ることで、モニュメントの一部になり、身に付けていない時にでも目に見える管理方法ができると考えました。
・IさんからのFB
ペルソナであるIさんから今回の3つのアイデアにフィードバックをいただきました!
①ビーズで絵を作るという発想はなかったので、面白いなと思いました!自分でデザインを考える工程を味わうことができないのが、少し残念です、、、。
②普段、工具が必要なものは避けがちだったのですが、これだったら工具を多く必要とするものでも抵抗なく始められそうだと思いました!楽しみ方の幅が広がるアイデアでよりおうち時間が楽しくなりそうです!
③アクセサリーもモニュメントも見る頻度が増えるので、おうち時間が楽しくなりそう!
アクセサリーの位置を変えることで、同じモニュメントでも違った雰囲気を味わるのではないかなって思いました!モニュメントのデザインに飽きてきたけど、作り替える時間がないという時でも楽しめる仕組みにもなっていてすごくいいと思います!
・Z世代の共感度
Iさんに加え、Z世代の方にも③のアイデアについてアンケートを実施しました。
お家でハンドメイドをする方が約2割だったのに対し、③のアイデアの製品が欲しいと答えてくれた方は約5割でした!!
欲しいと答えてくれた理由として、
・自分の作った物を飾って眺めることができるとモチベーションが上がる
・部屋のインテリアにこだわっているから
・アクセサリーをきれいに並べることができそうだから
・おしゃれだから
反対に、欲しくないと答えてくれた理由として、
・収納ケースの方が便利そうだから
・場所をとりそう
などの理由が挙がりました。
ハンドメイドをする人以外でも、部屋のインテリアにこだわっている人、アクセサリーなどの収納に困っている人に欲しいと思ってもらえています!!
収納ケースが便利そうと感じる人もいますが、部屋をアレンジしたい人やおしゃれにしたい人には、ピッタリかもしれませんね!
〈最後に〉
コロナ禍が過ぎても、おうち時間を充実しているZ世代はたくさんいます。
中でもハンドメイドのように趣味に没頭しつつ、デジタルから離れる機会を設けることは、ひと休みになり素敵な時間を過ごしていますね!
デジタルデトックスのメリットが得られて、趣味も楽しむことが出来て一石二鳥ですね!
デジタルに依存しがちな毎日ですが、一旦離れてみてはいかがですか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?