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世の中で第1作目が最高で、続編やるほど興味なくなる

と、長ったらしく書いてみた。
ようは、1作目がよかったので余韻に浸りたいところ、何故か続編やスピンオフや新訳リメイクが量産されて、作られれば作られるほど
「やはり1作目が最高傑作だったね」
と認識させられる。
鷹揚として、アニメによく発生する。
ガンダム世界では、アナハイムエレクトロニクス以上の戦争商人BANDAIのせいで、いつまでも平和が訪れない宇宙世紀のように、振り返れば1st劇場三作が最良かなという感覚。

リメイクヤマトも2199までとかね。
異論は受け容れるが999は劇場1作で終われば永遠の傑作だったよなあ、とか。
OVAでもPART2やらなきゃよかったのにというモノもある。

今回は、実例として「交響詩篇エウレカセブン」を出す。

『交響詩篇エウレカセブン』は2005年4月17日から2006年4月2日まで毎日放送を製作局としてTBS系列の日曜7時00分 - 7時30分に放送。全50話。
原題のテレビ事情では、1年ぶっとおしでアニメをやることはないだろうから、ある意味、最後の、気合が入った作品だった。

1万年前、地球の表面は人間とコミュニケーションを取ろうとしたスカブ・コーラルで覆われ、人類は宇宙へと移住せざるを得なくなった。それから約1万年後、人類は再び地球に帰ってくるが、長く離れていた上に地表が変わり果てていたため、この星が地球だとは気付かなかった。スカブは人類とコミュニケーションを取るため、人型コーラリアンの少女エウレカを生み出した。
設定が長ったらしいので、知らない人は、まあいい。
基本的に、ボーイ・ミーツ・ガールなんだけど、ゼロ世代的要素が反映されていて、主題歌もロボットぽくないし、キャラクターも決して個々が完全ではなく、ガラ悪そうにいきり立つ場面が多い。要するに未成熟なキャラクターが寄り集まっていて、大人という人物が、ゼロではないけど少ない。

一見弱い者いじめ風な描写もあったり、他人に関心なかったり、まあ、誰もかれも成長過程の途中を描いていたのだろう。

だからラストに向かって、誰もが魅力的な「ヒト」へと変わっていく過程を観られる。4クール様様だ。

主人公が少年から「男」に移り変わる成長には、感情移入できた。
 
だからこれはこれで、消化不良もあるけど大団円でOKだった。

ところが、放送後にパラレル映画や謎続編や新訳映画が量産されて、第一作の余韻もパーになった気がする。勿論、それを受け容れられた優秀なファンもいるけど、個人的には1作で終わってくれよという気持ちでいっぱい。
パチンコスロットで荒稼ぎするための続編たちという、斜めからしか物事を見ることのできない汚れた自分が悲しいな。

そんなこんなで、1作目の好評を受けてファンに迎え入れられる続編がある作品は、貴重だし稀有なことだと思う。時系列的に丁寧な学生時代を描いていく「響けユーフォニアム」みたいなものは、別格だろうね。

余談だが。

漫画版はアニメと違う悲しい終わりだった。こっちのラストなら、絶対に続編なかったし傑作になったかもな。

懐かしい歌でも聴いて、たまにはエウレカを思い出すよ。