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里見氏大河ドラマ化陳情

この動きも、少なくとも知る限りでは15年以上の経緯があり、過去、館山市長の不賛同という状況もあって民間だけの運動だった。
市長が変わったことで事務局名義で官民協働になったようだが、正直、行政の理解はどこまでかは不明瞭なものがあった。
今回の陳情では、初めて館山市長が参加する画期的なものとなった。
皆様にも是非とも、温かい支援を賜りたい処であります。

ただし、陳情するなら、明確なターゲットを持つという大事なことが、長年の実行委員会にはなく、今回も夢酔と情報を一として「絞り込み」を意識していたのは里見香華会長だけだったと思う。

里見氏の……だれをやるの?

NHKは長年、モヤモヤしていた。そう思う。今回もそうなってしまったのではないか。ただでさえ、里見正史は世間に理解されていない。時代と、主役の置き方。それがハッキリとしていたのが、通常の陳情スタイルだ。

少なくとも10年前くらい前、実行委員会の面子は才気ある幹事長が会長の軍師となり、その知恵情報を陰ながら夢酔が注いで、方向性を作っていた。
①脚本は若手ではなく説得力ある人物(ジェームス三木を期待した)
②小田原の陳情前だったので三部方式で里見歴代を描く
 ※全国里見一族交流会構成土台が群馬・千葉・鳥取で各地に光をと思った
③焦点は信長・秀吉・家康の時代が当時の大河トレンド
④物語には狂言回しが必要、曲亭馬琴に扮した役者のナレーション。
 ※「八代将軍吉宗」の近松門左衛門をイメージ、だからジェームス脚本

かつては、こういう方向だった。
しかし令和になり、世の中の流れも変わっている。だからこそ明確なビジョンが必要になってきた。しかし軌道修正をするべき幹事長が亡くなり、その後からは機能がされず、会長の名士たる人脈だけが陳情の推進にしかならず、官は参加せず民でもただ来ている風になってしまい、事実上、重んじられないところにまで落ちた感を覚えていた。

正直なところ、館山という縛りを捨てたやりかたもあるよと会長に打診し、久留里やその他へ、里見への再考意識を普及する地道な押し上げを夢酔なりに推進してきた。久留里の意識はかなり高く、君津市の行政理解さえあれば、こちらが主導権あってもいいくらいにさえ思っていた。

また、知事以下官の理解の大きい鳥取県にこそ、大河の主導権を渡してもいいのではくらいの気持ちもあった。現在まで、堂本氏を除き歴代千葉県知事は賛同を口にしていない。これが寂しいところである。

以上を踏まえて、現在方針の修正されたビジョンはかくの通り。
これを共有できているのが夢酔と会長だけというのが悲しい現実だ。

①主人公を里見義堯・義弘の時代とする。
②関東の戦国は近年見直され関心が高い
③戦国江戸湾の海戦を描く大河はない。VFXの進化で映像可能になった。
④当時の女性も活躍し華を添えられる。
 ※青岳尼、種姫、実力ある若手女優の姫を描ける
⑤本多忠勝に固執し里見と相容れぬ大多喜町とは、正木時茂を据えることで
 共闘できる関係を構築できる。行政としても連携は大きい。
⑥累代何部作よりも一代の生涯を丁寧に描くことに意味がある。
⑦伏線回収だの凝った事より、王道回帰のドラマであるべき。

官の実行委員会がどこまで意識しているかは存じない。それ以上のことを考えているとしたら、素晴らしい。しかし表明してくれないと、誰も理解できず迷走のままです。

2024年、映画の八犬伝が公開される。

里見正史ではなく、どこまでも世間のエンタメは「八犬伝」から卒業できない。
しかし、この映画は、狂言回し的に「曲亭馬琴」を用いた。この手法は二番煎じになるから大河に使えなくなる。15年前に官民が力を尽くして捥ぎ取っていれば、こんな思いはなかった。

とまれ、千葉県側から出せる、ひょっとしたらラストチャンスくらいの陳情ではあるまいかと、個人的には冷ややかに見ている。申し訳ないが、里見会長だっていつまでお元気か。だいたい一族会の会長を御輿に担ぐような実行委員会は官民協働とは、ホントは程遠いという疑念もあるのである。

館山市以外のどこかから官民協働の里見大河が気炎を上げたら、たぶん、夢酔はそちらに肩入れするかもしれない。本気の熱量が高い側にこそ、人は惹かれる。そう思うのはワシだけかい?

大河運動の助言で大事なことを会長に伝えている。
大河で原作を用いた最新は「西郷どん」。それ以前は「天地人」。あとは脚本家のオリジナル作品ばかり。傑作もあるが駄作も多すぎる。骨格となるもののないオリジナルは、ウリナリファンタジーみたいな作品になって、心に残らぬ。それでは残念。
里見は原作ベースが必要だと申し上げております。
会長の御理解は頂いていますが、NHK様も、里見云々ではなく、この部分は心して欲しいと陳情申し上げます。