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萩原タケという日本の良心

日本のナイチンゲール

という美辞麗句で番宣をするのは日本のテレビのお約束。大河ドラマ「八重の桜」でも、そんな美辞麗句を目にしましたが、本当のナイチンゲールと呼べるのは

ナイチンゲール生誕100年を記念して褒賞されるフローレンス・ナイチンゲール記章

を贈られた方だけです。

萩原タケは、第1回フローレンス・ナイチンゲール記章を授与された、日本のナイチンゲール。日本赤十字病院の看護婦(当時呼称)の頂点にあって、現在の看護師のスタイル・組織や業務の形態・必要な知識学問の重要性を声に出し、改善に努めた方。日赤ではいまでも神様のように敬慕される方が多いと伺っております。

「聖女の道標 A Japanese Nightingle」

は、平成19年8月から平成22年3月まで西多摩新聞社で連載された長編小説。日本赤十字社に幾度も足を運び、国内で赴ける限りの日赤関連の場や明治大正昭和の建築物や史跡をめぐり、数多の写真を見ながら当時の風景を手探りして綴った作品。参考とした書籍も200冊を超えたもので、当時、里見の小説と掛け持ちしながら「全てを注ぎ込んだ」思い入れのある物語でもあります。
挿絵まで自分でやりましたからね。24時間、タケ漬けの毎日でした。

初版には帯があります。重版にはありません。

ハッキリ申し上げて、日本人に知られていない、日本を代表する偉人のひとりと云っても過言ではありません。


連載中、市民劇団き楽座で舞台公演されました。脚本も夢酔が担当しております。

どうせビジュアル化されるなら、

朝ドラにでもなれ

ばいいのに。
誰の本でもいいから、タケさんをテレビで観てみたい
…… \(@▽@)/

生誕地であるあきる野市五日市には胸像がありますが、あまり人に知られていないですよ。

ポーランド孤児問題など、当時の国際問題に総指揮をされたのも、役職上から考えて萩原タケだったと考えられます。現代のウクライナ情勢において、戦火の中で必ずできてしまう孤児たち。タケが生きていたら、どう思うだろうかと、つい考えさせられてしまいます。

8月は、日本人がもう一度、過去を振り返り原点を確かめる機会がある時期です。

日本人としての良心を、もう一度、考える機会であって欲しいと願います。
帰省先で、テレビの前で、お盆の焼香の前で……皆さんはつまらない消費だけの毎日を送っていませんか?

このカキコと連動して、夢酔のブログ「散文小径」でも1日早く公開しております。