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みよしのの記
令和7年(2025)2月8日、第一話、開帳。
この南北朝絵巻は、歴史的な勝者のいない時代の鎮魂歌でもあるが、同時に……勤皇・国学の定着した南信州という地の源泉を探す希望の物語でもある。
思えば、すべてのつぶやきはここからだ。
やれるとは、このとき全く思ってもいなかった。資料もなく、地の利も知識もなかった。手探りで闇をまさぐる有様だった。
それでも、5月にあった平安堂での販売イベント時に、大鹿村を取材をしようと思っていた。
が、大雨で頓挫した。
7月にやっとリベンジできた。
およそ1年ちょい。
やっとここまで、きた。
そして、人様に御披露するに至りましたが……本当に厳しい道のりでした。
後半部はさらに校正が必要だと思うけど、継続中。
この間、連載は南信州新聞だけではなーい。
そして「真潮の河」も残り60話をきった。
(……実は、継続して新連載がはじまる……その準備もハンパない)
そして、生計維持の職を変えるための就活もある。さいきん眠りが深いのに寝覚めが悪いのは、確実に疲労でしょう。
しかし、南北朝絵巻は船出をした。
信州は南朝王国であり、かつ、小笠原ら足利の覚え目出度き者たちの、群雄割拠の土地です。
信濃宮と冠する宗良親王の波乱万丈の物語は、史実拾い上げだけでまとまる筈がない。創作を絡める必要があり、しかも、時代に沿っていなければ拙いのです。
南北朝は厄介なるかな。
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ひとつ云えることがあるのです。
作品は、幕を開けたその瞬間から、大団円にむけて刻まれる……。
発表の場をいただけた場との縁を、切りたくない。これは物書きとしての切実なる願望。ゆえに、次回を考えるのも常なること……。
南信州を題材に、これまで三作を発信した。
「やじより-松尾多勢子異聞-」
「御所車-知久太平記-」
「満洲-お国を何百里-」
今回、サブタイトルがはじめてなくなりました。
次回、何が書けるものでしょう。
限りある情報と時間と技術の中で、原石はまだ見つかっておりません。
ねえ、誰か。
いい素材、ありませんかねぇ。
追伸
時空旅人、南北朝好きな人は意外な情報に悶える!
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