ベルばら考
昭和世代は、少女漫画であろうとも野球少年やそこいらのガキもひっくるめて、知らぬ者のなかった作品がある。
「ベルサイユのばら」
漫画も壮絶だったけど、出﨑 統のカラーが強かったアニメはもっと壮絶で歌を知らぬ者はなし。
これだけで、昭和50年代にもう完成されたと云っても過言ではない。
しかし、ここで新しく劇場作品になるというよ。
令和のこの時代に、この灰汁の抜けたようにクリーンアップされたキャラクターになるわけですが、新世代の方は先入観がないならば、楽しんでいただくといい。
ただ、昔の傑作アニメを知ってしまった古い人種には、ちょっと違和感がある。説明できないけど、キャラクターからほとばしる情熱が、足りない。感覚的ではあるが、違和感には違いない。
似たようなリメイクがあるよね。
昭和のテレビアニメはこの原作に似せて作られた。
リメイクされた劇場映画はこういう風になってしまってですね。
それでも、評価点があるとしたら……テレビアニメは打ち切りで最後まで描いていないんだ。劇場映画は最後まで、描いた。
ベルばらはTVアニメですべてを出し切った!
この違いは大きい。
どうでしょうね、劇場アニメは評価されるのでしょうか。
そして、思う。
リメイクばかりやるくらいなら、日本のアニメはもっとコンパクトに質を高めるべきではないかな。それは、現場の労働環境をひっくるめて、という意味でね。
勿論、ジブリみたいに福利厚生を充実させすぎると、会社が厳しくなるという現実を知った意味で、ね。
いつまでもクールジャパンじゃないということも、
学習する必要があると思うよ。
余計なお世話だけど。