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釣り人は、大陸で龍になる

南信州新聞連載作品「満洲-お国を何百里-」第8話はマジカル回であるが、ラストが唯一、昭和20年8月8日以降の場面をわずかに扱った。不本意ではあるが、釣り人が龍に転生して昇天するまで100年の時間を要した。あの許されざる所業を通り過ぎて21世紀を迎える。

白い兵隊と称したのは、強いて名指しをしなかっただけ。
ロスケ以外に誰がいるというものか。そして、その残虐が時代を越えて繰り返される。ウクライナ戦争と直接記さなかったが、そう受け取れる描写を描いた。

ラストでここまでの描写を試みる章は、この第8話だけだ。

第9話は別の話題、村相撲。
基本、この作品は日常を描くことが前提なのである。
日本の相撲ではないモンゴル相撲の猛者は、果たして誰か!