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嵯峨野小倉山荘色紙和歌異聞~四十一の歌~
《篠原さんに恋してしまいした Ⅲ≫ 原作:壬生忠見
好きな人いる? いない? わからへん?
小ぐまのブースに聞いてみる
……けど、想っている人はいるんよ、心の中でずっと。
春の空は青葉色。まぶしいなぁ。ね、勇気ください、神様。
うちが思い切って話せるように……。
定家「恋すてふ 我が名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか」
蓮生「忍ぶ恋、三絶の掉尾を飾る歌や。他人に知られてしまって、困るような、嬉しいような、微妙な乙女心」
定家「春立ちぬ、いざ、憧れ出でよ、恋.……か」
蓮生「眩しい日々やね、若い時って」
定家「せやね」