【詩】幻夜のハイウェイ

昨日まで空っぽの財布
けれど
今宵は
あの星々の宇宙人に
愛でられて
財布に溢れる星屑

車に
ありったけの
悲しみを載せて
ハイウェイを目指す

ゲートには
古い時代の彫刻人間
空っぽの心に
星屑の涙を
料金代わりと置く

夜のハイウェイ
私の車はオーバーヒート
苛立ちに
泣けてくる
倍増する感情
助手席の悲しみは
私を慰めてはくれない

そろそろ 夜明け
悲しみの 夜明け

通りがかりの車は
私を誘拐し
天国へと走り出した


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