「ライオンのおやつ」を読んで感じたこと
ときどき訪れる本を読みたい欲に駆られ、本屋をうろうろ。
あらすじを見て手に取ったのが、小川糸さんの「ライオンのおやつ」だった。帯には「本屋大賞受賞」と書いてある。これは私が本を選ぶときの大きな基準になっている。
全国の書店員さんが選んでいるだけあり、読みやすく読後感がいい作品が多いと思う。
家に帰り、早速買ったばかりの本を読み始めた。末期のガンである主人公が、人生の最期を迎える場所として選んだ、瀬戸内にあるホスピスに入所するところから物語は始まる。
彼女はわずか33歳。どこかで見た数字だなと思ったら、そうか、わたしと同じ年齢だ。
そこで一気に彼女に親近感を持ったのだか、義父にガンになったことも伝えず、一人で旅立とうとする意志の強さに驚かされた。今のわたしにはとてもできない。
この作品を読んで、わたしが同じ状況になったらと考えてみた。人生の最期はどこで迎えたいか、最後に何を求めるのか…。
自分が死ぬのはまだまだ先だと思っていたので、この本を読まなければ考えることもなかっただろう。
これからも素敵な作品と出会って、いろいろ思いを巡らせてみたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?