「できません」が言えません
以前、飲食店で働いていた時です。
ある日、卵が欠品してしまってオムライスが提供できない。ということがありました。
こんな時はお客さんの注文を断らなきゃいけません。
私はこういう状況がかなり苦手です。
私の心はなかなかに厄介なのです。
厄介なこと1つ目『断れない』
「今日はオムライスが提供できません。」が言えないのです。
なんとなく、誰かの頼みはどうしても聞かなくてはならないという義務感がいつもあります。
この場合、お客さんの要望であるオムライスははどうしても提供しなければならない。とは思うのですが、でも、どうにもならないので、断るしかない。
そうすると心が痛い。
厄介なこと2つ目『自分に自信がない』
「今日は、オムライスが提供できません。」
という言葉に急に自信がもてなくなります。
お客さんに伝えなければいけないという時になると、ほんとにできないメニューはオムライスだったっけ?という謎の自信のなさに襲われます。
厄介なこと3つ目
『自分の責任と感じてしまう』
オムライスが提供できないのは私のせいかも。
私の周りで起こることは全部私のせいかもしれないという、これまた謎の考えに襲われます。
そんな考えが頭の中をぐるぐるして、すごく自信なさげに曖昧な感じにお客さんに伝えてしまいます。
そうすると、お客さんに
「どっちなの?はっきりしてよ!」
と怒られてしまうのです。
こんな状況って、仕事中にはたくさんありますよね。
私のこの謎の心の動きを理解してもらえたことはないです。
これは寂しい事なのです。
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