2024年2月号のユリイカに今月の作品として詩が掲載されました! 「蜘蛛」というタイトルです。 今月の作品としては初めての掲載ですので非常に嬉しく思ってます。 …
同じ大きさのさんかくを持っていても 僕とあなたのとでは くっついているトゲの数も違うし 感じている重さもやっぱり違う 辺の長さを変えてはみたが 僕の思った長さとあな…
ぼくは しっている うちゅうじんは タコのかっこうをしているってこと このあいだの おべんとうの タコさんウインナーは うちゅうじんだってこと もし おべんとうを…
毎月投稿しているココア共和国の10月号に詩が掲載されました。 電子版のみ掲載です 【無用看板】というタイトルで掲載されています。 芸術のあり方を少し皮肉ったような詩…
カレー ぐつぐつ煮込んでいいにおい ひいひいするのを想像しながら ターメリックにコリアンダー クローブ シナモン ナツメグを ごりごりつぶして鍋に入れる たくさんス…
2023年9月10日 OMMビルにて開催される文学フリマ11に出店することになりました。 ひねもすブレンド サークル「ざっそう畑」にて詩集【ひねもすブレンド】を販…
死 思い出はいつもくるぶしを触っている 手加減できたときから ようやく始まりの始まり 満足できたと言えることが 少しずつ小さいかけらを噛んでいる 振り返るもの 小さく…
今月のココア共和国に「半額シール」という詩が掲載されました。 先月号に続き傑作での掲載なので嬉しく思います。 「傑作」に選んでいただき、紙書籍版と電子版の両方に…
左手 右手の空白を埋めている時間は退屈で 包まれた寂しさの手の甲と優しさの手のひら 溶け切った昔の接着剤を思い出す 別の日には人差し指と中指を繋いだら 他の指がヤキ…
自分蹴り 人工衛星がついてまわる 見られている ずっとずっと見られている 目には目を 目には目に 目が目に 地上に落っこちると 大きな穴をあけた 穴が大きくなって…
手と手 テクテクの距離を手を繋いでいると なんだかムズムズする ゆくゆくの景色より 手のひらの汗のほうが気になるんだ それでも君とのわくわくはいっぱいで いつのまに…
詩 言葉は常に詩と隣あわせで存在している 詩が近くにやってくると言葉を発することはない 詩は苦しみから解放されるが その人の詩の姿をみた人は涙をこぼす 詩は誰にでも…
生 他人の描いた詩で生きていることを実感したくはない ハンドメイドライフを紡ぐ 締めはダージリンのアフターテイスト 昨日は地底人の似顔絵を描いて、地球人の友達を…
ミゾレ ネズミ色の空に降ってくる 寝顔の閉じた瞳の中にあの子が映っている 発砲した感情も最初は白だった 退屈な毛並みも色が滲んで よく食べる人だったと気づくようにな…
今月のココア共和国で作品が掲載されました 傑作選に選ばれ「店員ロボット」というタイトルで掲載されています 来月は文学フリマ大阪に出店予定です ご来場の方はどうぞ…
【ぬすっと】 ぬすっとにぬすまれたものを とりかえそうとしたが けーさつにいっても かたちのないものだったから あいてにしてくれなかった ほうりつにもふれることなく …
近藤太一
2024年1月31日 19:46
2024年2月号のユリイカに今月の作品として詩が掲載されました!「蜘蛛」というタイトルです。今月の作品としては初めての掲載ですので非常に嬉しく思ってます。書店で見かけた際には是非ともお手に取ってみてください。ちなみにあまから手帖はコーヒー特集です。コーヒーが好きなので詩を描いているときも自分でコーヒーを淹れたりしています。これからもたくさん言葉を糸みたいに垂らしていきますので
2023年11月13日 16:59
同じ大きさのさんかくを持っていても僕とあなたのとではくっついているトゲの数も違うし感じている重さもやっぱり違う辺の長さを変えてはみたが僕の思った長さとあなたの伸ばした長さが違ったいびつなさんかくを持ってみたらしかくのような形にみえたあなたはまるだといったそれは結局形を伝えられなくてできあがった三角だとあとからしった
2023年10月7日 22:35
ぼくは しっているうちゅうじんは タコのかっこうをしているってことこのあいだの おべんとうの タコさんウインナーは うちゅうじんだってこともし おべんとうを のこしてしまうとタコさんウインナーは しょうたいをあらわしてうちゅうじんの すがたで がっこうを しんりゃくしていくのだそのことを ぼくだけがしっているだからぼくは うちゅうじんを たいじするためにタコさんウインナーを たべて
2023年9月29日 21:40
毎月投稿しているココア共和国の10月号に詩が掲載されました。電子版のみ掲載です【無用看板】というタイトルで掲載されています。芸術のあり方を少し皮肉ったような詩になっています。お手に取った方はぜひ読んでいただけると幸いです
2023年9月16日 20:27
カレーぐつぐつ煮込んでいいにおいひいひいするのを想像しながらターメリックにコリアンダークローブ シナモン ナツメグをごりごりつぶして鍋に入れるたくさんスパイスを入れてひらめいた隠し味りんごを粉々にし蜂蜜を悪い顔でかけている出来上がったそれを彼はなんとごはんの上にかけたなんでそんなことするの?裏切りだライスの上にカレーをかけるからカレーライスだと彼はいうクリームコロ
2023年9月5日 21:42
2023年9月10日 OMMビルにて開催される文学フリマ11に出店することになりました。ひねもすブレンドサークル「ざっそう畑」にて詩集【ひねもすブレンド】を販売しますこの詩集は、今まで雑誌ココア共和国で傑作選や佳作に選ばれた作品を中心に他にもユリイカで佳作になった「路地裏の海」や新たに書き下ろした詩が16篇つまった詩集になります。表紙や中のイラストは「にんにん」さんに描いていただき
2023年9月1日 21:04
死思い出はいつもくるぶしを触っている手加減できたときからようやく始まりの始まり満足できたと言えることが少しずつ小さいかけらを噛んでいる振り返るもの小さく怯えるもの歪んだ顔の結晶たちそれらがやがて風化する前に今を生きていくのだろうだんだん畑は苦い夏だった植えた苗が大きくなり始める頃手のひらの小ささに気づいてしまう日差しの強い坂道を駆け降りた先にあなたの笑顔が見えると
2023年8月31日 21:12
今月のココア共和国に「半額シール」という詩が掲載されました。先月号に続き傑作での掲載なので嬉しく思います。「傑作」に選んでいただき、紙書籍版と電子版の両方に掲載されています。スーパーで働いているぼくを主人公に、そこで起こるそわそわした出来事を詩にした内容です。お知らせ:9月10日にOMMビル2F A・B・Cホールで行われる文学フリマ大阪11にてサークル【ざっそう畑】で、【ひねもすブレ
2023年8月29日 19:49
左手右手の空白を埋めている時間は退屈で包まれた寂しさの手の甲と優しさの手のひら溶け切った昔の接着剤を思い出す別の日には人差し指と中指を繋いだら他の指がヤキモチをやく囁き声が聞こえるのはこれ以上くっつくと別れるのが辛くなるからであなた専用の爪痕がわたしのより大きいから最近できた傷の深さはかさぶたにもなっていない風化したときに気がつけばそこはほくろができているぽつんって絵の具を
2023年8月23日 21:55
自分蹴り人工衛星がついてまわる見られているずっとずっと見られている目には目を目には目に目が目に地上に落っこちると大きな穴をあけた穴が大きくなっていくほど内面世界は広がっていくもっと物語を紡げるようになってどんどん大きくなって最後は爆発するそしたら死のう自分の世界で自殺しよう本当に殺すんだ被害者はおれ加害者はわたし目撃者はぼくみんな自分
2023年8月22日 22:20
手と手テクテクの距離を手を繋いでいるとなんだかムズムズするゆくゆくの景色より手のひらの汗のほうが気になるんだそれでも君とのわくわくはいっぱいでいつのまにかドキドキしていたでもねそれがすごく心地いいんだ明日だって明後日だって手を繋いでいたいって思える日々のステップ
2023年8月21日 21:36
詩言葉は常に詩と隣あわせで存在している詩が近くにやってくると言葉を発することはない詩は苦しみから解放されるがその人の詩の姿をみた人は涙をこぼす詩は誰にでも訪れる詩の存在が消えてしまってもその人の心に刻まれるとしっかり残っている毎日詩人が増えていくと産まれる赤ん坊も増えているみずから詩を選ぶやつは愚かだと誰かがいう詩は重たいものでもあるし軽くもなるからだというだが詩は決して救
2023年8月21日 00:17
生他人の描いた詩で生きていることを実感したくはないハンドメイドライフを紡ぐ締めはダージリンのアフターテイスト昨日は地底人の似顔絵を描いて、地球人の友達を捨てた 今日は金色の絵の具で壁を塗って、掠れたインクで書いた履歴書を捨てた明日は丘の上に家を建てて、ハンドルのない車を捨てる自己認識が歪んでいることを誰もが知っていてもそれが存在を証明することにはなり得ない不十分な素質で卵
2023年8月15日 22:00
ミゾレネズミ色の空に降ってくる寝顔の閉じた瞳の中にあの子が映っている発砲した感情も最初は白だった退屈な毛並みも色が滲んでよく食べる人だったと気づくようになる泳ぎきれない不平等の深さ聞けば太陽とは絶交寸前らしい目があってもはしゃがないふりまだ早いから生まれたばかりの機嫌の悪さと同じ大発見するくらい人工的で地面に顔を打ちつけそうなほど傘が逆に邪魔だった終わった時には空っぽの
2023年8月11日 21:00
今月のココア共和国で作品が掲載されました傑作選に選ばれ「店員ロボット」というタイトルで掲載されています来月は文学フリマ大阪に出店予定ですご来場の方はどうぞよろしくお願いします
2023年8月9日 21:25
【ぬすっと】ぬすっとにぬすまれたものをとりかえそうとしたがけーさつにいってもかたちのないものだったからあいてにしてくれなかったほうりつにもふれることなくあいつはわたしのだいじなもののじかんをはやくさせたそうしていつのまにかぬすっとはわたしのこいびとになった