勉強しても伸びないのは◯◯のせいかも知れない
みなさんはNLPをご存知でしょうか。 今から50年ほど前、3人の天才セラピストの施術の研究から生まれたコミュニケーション心理学です。 日本語では「神経言語プログラミング」と呼ばれ、考え方のクセ等をその人の理想の形に書き換えるスキルのことです。
私、複数の年をまたいで行政書士試験を受けては落ち、受けては落ち…を繰り返していました。ですから、「他の人と同じ勉強法ではダメだ。今までのやり方を続けていたらいつまで経っても合格出来ない」と思った昨年、NLPのスキルを取り入れてセルフコーチングをしながら、自分の特性に合った勉強法に切り替えました。
人は五感をバランスよく平均的に使っているわけではなく、人それぞれ重点的に使う感覚があります。 NLPではこれを優位表象システムと呼び、視覚、聴覚、体感覚の3つに分類します。
私の場合は視覚と体感覚が優位に働き、聴覚は上手に使えていません。 誤解の内容に申し上げると、聴覚が使えていないことと聴力は関係ありません。また、優位に使う感覚とそうではない感覚は誰しもあるので、「優位」といいますが、優劣を判定するものでもありません。
単に、「そういう特性である」だけの話です。
聴覚を使うことが不得手だと、具体的にどうなのか一例を上げると…。長い
文章を字面だけで追うことが苦手です(笑)。 なので、判例をそのまま読もうとしても頭に入りません。 ですからどうやってそれを乗り越えたかというと、登場人物と関係を全部図式にしたんです。
視覚は優位に働くので、「見る」ことはとても得意です。 文章をワンセンテンスごとに区切って、「誰」が「何」をしたことで結果「どうなって」、判決は「これ」というものをまるっと図式。
最初は時間がかかって大変でしたが、そのうち、例えば民法95条では取り消しが出来る錯誤に関し
・法律行為の目的および取引上の社会通念上に照らし重要なもの
という文言がありますが、これも字面で追うとダメなんです私(^^;)。
ですから
「法律行為の目的」
「取引上の社会通念上に照らし」
「重要なもの」
と、キーワードに分類し、キーワードを足し算して条文を完成させる作業を行いました。 文章ではなく、キーワード単位で細かく刻むことで、それがひとつの塊として頭に入ります。 他の条文も同様にその作業をひたすら繰り返すことで、絵面として条文が頭に入るようになりました。
私達は教科書を1ページから読むことが正しい勉強法と刷り込まれているため、少なからずその影響を受けています。なので、大人になってもそれが
正しいと思い込んだまま、子どもの頃と同じ勉強法をしがちです。
複数年、受験勉強を続けているのに結果に結びつかない…点数が伸びない…いつも同じところで間違えて頭に入らない…
と悩んでいる人は、もしかしたら、その勉強法があなたの特性に合っていないだけかも知れません。 その証拠に、参考書やテキストを読むことを止めた今年は自己採点の結果、合格圏内の得点が出来ました。
私が無事に行政書士になって、この話に興味を持つ人が現れたらキチンと形にしたいなぁと思ってみたり。
合格発表まであと20日あまり。 ドキドキですね。