見出し画像

おもり

私の日々は、きっと「おもり」を背負った日常です。

変なところに敏感で、繊細で、いちいち何でも考えすぎてしまう。

昔は、強迫性障害を自分の恥だと思っていて隠すのに必死でした。

今でもそうです。

周囲の人間には分かりっこないし、分かってもらおうとも思わない、でも腫物扱いはしないでほしい。そう思っていました。

今は夫にすべてを話し、最高の味方になってくれました。

世の中に味方がいることが、こんなに心強いなんて、想像もしていないことでした。

おかげで私は前に少し進むことが出来たのです。

私の一歩は小さくて、歩みも遅い。

でも、着実に前進はできました。

自分をすべてさらけ出すことはできません。

でも、自分と同じ病気で苦しむ誰かには知ってもらいたい、そう考えるようになりました。

結局誰かに何かを言われても、決めるのは自分です。

自分の人生は自分だけのものだから、誰かのせいにするものじゃない。

私がこの病気になったのも、誰のせいでもないです。

ましてや自分のせいでもない。

昔の私は自分を責めてばかりでした。

強迫性障害になったのは自分の弱さのせい、無意味な確認行為も自分が異常なだけ。

そんなことばかり考えていました。

でも自分を責めても、結局強迫性障害は私の中に居座るのです。

それなら、共存した方がお互い居心地良くなるのではないか。

そんな考えに至るまで、20年かかりました。

私は歩みが遅い。

でもそこに気付けた、自分を褒めたいと思うのです。

自分に甘くてもいいじゃないですか、誰も甘やかしてくれないのだから。

自分だけは自分の味方でいましょう。

いいなと思ったら応援しよう!