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日の目の見えた恋煩い
冬子「はぁ……みんな遅いな……」
(私こと柊冬子は喫茶「エブリシング」で人を待っていた)
朔夜「ごめんごめんメイクに時間かかっちゃった」
冬子「にしたって遅くない? 」
朔夜「だって少しでも可愛くしないとせっかく作ったこの服が可哀想じゃん」
冬子「先生もホント面倒くさい事させるよね服飾の学校だからって授業で作った服でメイクしてハロウィン楽しめなんてさ」
朔夜「私は別にいいと思うけどね冬
〜解けた靴紐〜・【三題噺】「夏至」「スニーカー」「高校生」
夏至、それは昼の時間が1年の中で最も長い日のこと、これはそんな夏至の日のことだった。お気に入りのスニーカーを履いて、出かけたときだった。普段は、高校に行く以外通ることの無い道を通り、気分転換をしに、歩いていた。すると、目の前で、小学生くらい女の子が、転びかけていた。
「危ない!」
そう言いながら走り、どうにか間に合いその女の子が、転ぶことは無かった。足元を見ると、靴紐が解けているではないか。