生物の進化、時代の変化、そして私は?

2024.6.19記

巷でよく聞く不妊治療、卵子凍結、精子バンク、生殖医療、胚培養士etc。
気になってました。
生命が人工操作される時代も感じます。

ハウスイチゴの受粉は、人間が手作業するよりもミツバチの自然な受粉がカタチ良いイチゴになります。自然の摂理は偉大です。
同時に残酷ですが、過酷さ故に美しい自然があります。アルゼンチンのペリト・モレノ氷河の大崩落など怖いながら素晴らしい絶景です。

人間の体が時代と共に変わることにも興味をもち、真っ先に進化していくのは雑草や昆虫で、生物はどんな風に変わるのか素朴な疑問をもってました。

たまたま図書館で 進化生物学者の千葉聡先生の講演を知り聴きに行きました。

今、高校の生物の教科書の2大テーマは
小進化、大進化。
小進化、集団で生じる進化
大進化 種文化以上のレベルで生じる進化 を
言います。
小進化は繰り返していき、大進化は、偶発的、一期一会のような偶然の連鎖で起きるそうです。

進化は遺伝とも関わるし生殖とも関係します。
生殖医療がさかんな時代になってきて生命がどう生まれ、変化して生き永らえていくのかも
少子化の現在かなり重要な国の課題なのかなと思いました。

進化は良いことばかりでなく、
短所の特徴が優先されることもあるそうです。
人は誰しも良い遺伝子を夢見て求めていますが、
最良の遺伝が引き継がれるかどうかは確実ではありません。

人間は最たる知的生命体ですが、知性でコントロールしすぎると生命力は衰退する気がします。人間は知性であらゆるものを可能にして豊かな生活を生み出してきました。

でも千葉先生が、どんなに最良だとしても全てが最良とは限らない…といった話もされました。
良かれと思っても何かしら後悔も伴い切ない結末に至ることも…。

人生という1人の人間の歴史で、人生後半の姿に選んだ仕事の影響は大きいと思うのです。なぜなら仕事を通して、世の中の仕組み、経済の裏側を学ぶ機会を得ています。社会の変化を学ぶに仕事の現場から皆 普遍的な違いを実感してきています。日本と海外の違い、男女の違い、自然と人工の違い、そうした違いを知り、本物と嘘を見極めてる目を養っています。
子育てや介護、恋愛などは、他者の受容や本能のことを学んでいる気がします。

以上は、私の感想ですが、予想外に
千葉先生の話は自虐ネタユーモアも混ぜて説明され何度も笑ってしまいました。
爽やかな講演後、質疑応答もあり、数人ほど
質問してました。

その中で、物理学者は
なぜ神を信じるのか? という質問がありました。
(もう、きっと保江邦夫センセイ*を知っているんじゃないかと心の中でクスっと笑いました。)
*理論物理学者 保江邦夫 
保江方程式を立証させてますが、解明のきっかけが伊ランチア走行中に額に数式が浮かんだというスピリチュアルちっくなきっかけ。

で、話もどりますが、千葉先生の話から
宇宙物理学にのめり込み、宇宙人にも
興味もつ人がいるけれど、
生物学者の目から見た話を聞くと、
生物学の世界は現実的で、物理学の世界は
周波数とか重力とか見えないものを
数式でカタチにするから、見えない神も
信じるのかな🙄 なんて考えました。

例のごとく、まとめないまま書いてますが、
センセイが深く考えさせられた物語に
カズオ・イシグロの「日の名残り」を挙げてました。私はアンソニー・ホプキンスが主演の映画を観ています。

職務に忠誠をつくす執事の話ですが、
理想の執事を全うする一方で、本来の自分の欲や好きなことは後回しにしてきた主人公の人生。
仕事に侵食された自分に後悔しつつ、静かに受け入れる姿がありました。内容は実のところ
よく覚えていません。しかし主演のアンソニー・ホプキンスが無言でも内省する姿などがとても印象的で、私の中でも良い映画として記憶されてます。

中年という年頃になってから、
自分が仕事選びを間違えていたような気もしてます。でも、ホロスコープでみると、仕事への関心が薄く仕事の現場では、あまり情熱を捧げないタイプらしいです。
安易ですが、納得しました。しかしながら、出産後の1年だけを除き、ほぼずっと勤め人で働く人生でした。外で働かないと、かなり変人として浮世離れしそうな自身に感じているので、それで良かったと 敢えて後悔しない事にしました。

未来、人工知能が台頭してきたら、
仮想通貨が更に広がったら、年老いていくだけの私は世の中に付いていけるのかしら?
少し心配です。




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