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洗練されたホテルは旅情をリセットしてくれる #エッセイ

高い。

なんでもない週末に、地方にいる旧友にふらっと会いにいく時。
あるいは、好きなアーティストのライブを目的に地方への遠征に出かける時。

ネットで検索して出てくるホテルはどれも、高い。
とにかく宿泊費が高いのはいつからなんだろう。

宿やホテル自体が旅行の主要な要素では無い時に、一泊一万円以上の宿に(それも1人で)泊まるのはなかなか抵抗感がある。

そんな時に重宝するのはカプセルホテル「ナインアワーズ」。
今よりも金銭的な余裕がなかった学生時代から大変お世話になっているホテルだ。

カプセルホテルというと
「低価格だが、非衛生的である」「人が多くて騒がしい」
というイメージを持つ人もいるかもしれないが、
一等のビジネスホテルのような落ち着き・清潔さでありながら、
カプセルホテルの価格帯であるのがナインアワーズだ。
(普通のカプセルホテルよりはやや価格帯は上だが、ビジネスホテルとは一線を画す価格帯だと思う)

出張や旅行、あるいは残業。
都市の宿泊に必要な機能とはなんでしょうか。
古い一日から、新しい一日へのリセット。
そこには、3つの基本行動が存在します。
汗を洗い流す。眠る。身支度をする。
私たちは、この3つの行為を時間に置き換え、
1h(汗を洗い流す)+7h(眠る)+1h(身支度)
としました。

この最もシンプルな宿泊の概念を基に、
9h」は都市生活にジャストフィットする宿泊の機能と、
世界に類を見ない新しい滞在価値を提供します。

ナインアワーズ(公式サイト)

こちらはナインアワーズの公式サイトに掲載されているホテルのコンセプトである。
まさに、このコンセプトを体現したホテルがナインアワーズであり、
チェックイン→ロッカー→シャワー→ベッド(カプセル)→チャックアウト
という一連の流れが非常に洗練された空間の中に完成されている。

カプセルホテルで感じるようなストレスや不快感といったものが限りなくゼロに近いのだ。

落ち着いた暗い空間から漏れる暖かい光は、
SF映画に出てくる宇宙船のクルーのベッドを思わせる。

ナインアワーズのカプセル、なぜか少しワクワクする(公式サイトより)

面倒な手続きもなければ、次に向かうべき場所への動線も分かりやすいピクトグラムで明示されている。
黒、白、グレーで統一された落ち着いた内装は、
友人との飲み会やライブの高揚感、仕事の後の疲労感など、
あらゆる感情を包み込んだ上でリセットし、次の日へと体を整えてくれる。

昨今インバウンドの影響などで、とにかく高騰し続けるホテル価格事情。
そんな時にも旅行へ向かうハードルを低くしてくれるナインアワーズが大好きなのである。

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