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【JR山陰本線】松江駅 120%満喫する 島根県の県庁所在地 国宝松江城に三大お菓子処

JR西日本 松江駅は、島根県の県庁所在地、松江市にあります。
 
こちらは駅の北口。
大きな道路に面して、オフィスビルや銀行、ビジネスホテルなどが建ち並びます。
けっこう都会です。
 
一畑バスや、松江市バスなども元気よく発車していきます。
 
駅周辺には、わたしのような単身出張者にとってなじみのあるビジネスホテルが目白押しです。
ドーミーイン、グリーンリッチホテル、エクセルホテル、スーパーホテルなどです。
こうして並べると、ホテル名って、安易に付けられた感じがしないでもありません。
 
まあわたしは今回、神戸から日帰りできましたが。
新幹線と、特急を使えば、余裕です。
 
山陰新幹線ていう構想があるんですね。
伯備新幹線というのも、あまり聞きませんが、夢がありますね。
 
日本の人口がどんどん増えれば、可能でしょうけどね。
 
広場にある、クリスタルな感じのモニュメント、きれいですね。
松江が水の都と呼ばれていることから、水をテーマにしたものと思われます。
 
先ほどちらりと、はじめ人間ギャートルズの小さなブロンズ像が映りましたが、松江は、漫画家園山俊二さんの出身地でもあります。
ギャートルズによって、骨付きの肉がアイコン化しました。
巨大な石の貨幣でやり取りをしており、原始時代にもかかわらずなぜか貨幣経済が浸透している作品です。
 
松江市は、人口20万人。
島根県の人口が64万人ですから、県全体の3割近くが松江に住んでいることになります。
 
宍道湖(しんじこ)から中海(なかうみ)に注ぐ大橋川の流域に発展した城下町で、山陰地方最大級の人口を擁します。
 
中海は境水道を通じて日本海とつながっており、中海も宍道湖も満潮時には海水が流れ込むので、淡水と海水が混じり合う汽水湖となっています。
 
宍道湖に流れ込む主要な川が斐伊川(ひいかわ)で、宍道湖も中海も斐伊川水系と呼ばれます。
宍道湖も中海も斐伊川なんですね。
琵琶湖が実は淀川みたいなもんですね。
 
ただし、斐伊川は昔は出雲平野を西に流れ、直接日本海に注いでいました。
江戸時代初期の大洪水を契機に東に向きを変え、宍道湖に流れるようになりました。
 
いやー、おもしろいですね。
わたしこういう話大好きですわ。
 
いま島根県や松江は、控えめに言っても、日本の47都道府県の中であまり目立つ方ではありませんが、昔は、それも思いっきり昔、日本列島に人が住み始めた頃からだと思いますが、島根は、敦賀などと並んで、古代日本の玄関口として栄えていました。
 
宍道湖や中海周辺には、最古の埴輪が発見されたり、市が立っていたりして、非常に古くから大陸との交流があったことがうかがえます。
 
当駅から南5キロの場所にある神魂(かもす)神社は、出雲大社の元の地とされています。
 
昔は日本海側が日本の玄関口であり、表日本だったという話は、これからますます研究が進み、新しい発見も出てくるかもしれません。
 
大橋川を渡る矢田の渡しは、風土記が編纂された奈良時代から現代まで、約1300年営業を続けている渡し船です。すごいですね。
大人40円で所要時間1分でしたが、2020年についに休航となりました。
 
駅前には、時計台が東西に二つあります。
西側が緑色、東側が赤色となっています。おしゃれですね。
 
出雲地方は、代々京極家が守護として支配してきましたが、戦国時代に、京極家分家の尼子(あまご)氏が、守護代として台頭します。
 
関ケ原の功績により堀尾家が出雲の国を与えられ、月山富田城から支配していましたが、平和な時代になると、山城よりも交通の便の良い地に城がある方が良いということになり、5年をかけて亀田山に城が築かれました。
それが、今に残る松江城です。
 
全国に現存している12天守の一つで、姫路城・彦根城・松本城・犬山城と並んで、国宝に指定されている美しい城です。
 
わたしはこの5つの城、全部肉眼で見たことがあります。
 
江戸時代、藩主は京極家、松平家と代わり、幕末まで続きますが、松江城下は山陰の都として栄えました。
 
松江は京、金沢と並んで日本三大お菓子どころと言われています。
それは茶道具の収集や研究を熱心に行い、茶の湯に心血を注いだ7代目藩主松平治郷(はるさと)、別名不昧公(ふまいこう)の功績が大きいとされています。
殿様が茶マニアだったわけですね。
 
明治時代に廃城令が出され、松江城天守は180円で売りに出されました。
やす! だれでも買えますね。
しかし地元の農家や旧藩士たちが私財を投じて天守を買い戻し、廃城から救いました。
 
町が大橋川の両岸に発展したことや、城の堀川の状態が良く、景観が美しいことから、水の都と呼ばれ、水郷水都全国会議の第1回の開催地になったりもしました。
 
島根県のキャラクターしまねっこ
好きな食べ物はどんちっちアジです。
 
島根県は年間通して湿度が高く、日照時間も少なく、美肌県と言われています。
やっぱりね、お肌の天敵は乾燥と紫外線ですからね。
 
松江がお菓子処と言われるのも、京、金沢と並んで、この独特な風景や風土、土地の人々と共に味わうので、おいしいと感じるんでしょうね。
 
当駅の開業は、1908年(明治41年)
官設鉄道安来(やすぎ)駅から当駅間延伸時に終着駅として開設されました。
翌年には延伸され、途中駅となります。
 
山陰本線は、境港から建設が始まり米子を経て鳥取までがまず開通しましたが、まもなく米子から出雲の区間も開通しました。
 
最終的に京都・下関間が全通したのは、1933年です。
 
ホームは2面4線。
1日の乗車人員は4,200人です。
 
電車も走りますが、気動車も乗り入れます。
 
米子方面となりは東松江
そこまでは複線区間です。
 
出雲市方面となりは乃木駅です。
 
松江駅は、現在当駅のみですが、福岡県の日豊本線に、同じ漢字で「しょうえ」と読む、豊前松江(ぶぜんしょうえ)駅があります。
 
かつて、三重県の近鉄伊勢線に、松江駅がありました。
 
また、中国の上海に、同じ漢字を使う、松江北(しょうこうきた)駅があります。
 
豆知識でした!


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