【読書記録#19】町田そのこ『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』
日々の生活に、人間関係に、置かれた環境に生きづらさを感じ葛藤しながらも強く生きようと力強く決意した人々を描いた物語。
誰しも今までの人生において、生きづらさを感じたことはあるだろう。でもそれはなんとなく感じだもので、明確に言語化できないケースが多いんじゃないだろうか。
その「生きづらさ」を登場人物達が自覚し、克己していく姿に、いつかの自分を重ねた瞬間もあった。登場人物達ほど深刻な生きづらさでは無いにしても。
この文章には思わずハッとしてメモった。
そうなのだ。
人生与えてもらってものだけを見て、幸か不幸かなんて決められない。自分でもがいて、足掻いて掴んだものが、そしてその過程が人生に彩りをもたらすんじゃないだろうか。