【POEM】
【 不遇 】
眠れる華を見初め
なべて不遇
大陸の熱が立ち昇る
煙 風 異臭 砂埃
眠りには青い水晶
いつか溺れた
あの海に誘われる
名前が分かる前
蝶や季節が狂うたび
グラスチノス
沓音に人が怯え通る夜
どこかで割れた色鏡に映す
脚を止めて日々は去る
ここで砕いて時と知れ
我が身 痺れ始めて烏有
今あなたが側で産む
イザナギ イザナミの一昼夜
二重月
押し付けた NO は脳裏の記憶
静かに恨んだ
8月が途絶える
息を殺して涙欠く
ここで開いて友を切れ
あなた焦り始めて拾う
未だ我が身は疎外で有無
Ending one of the season