笠森ちひろ

東京で小さな会社を営みながら、小さな物語を書いています。儲かる、稼ぐ、といったキーワードから、こぼれ落ち、踏まれている小さな「石」があります。その石を拾い集めています。noteは、小さな石たちの記録です。いっしょに読んでいただければ、うれしいです。

笠森ちひろ

東京で小さな会社を営みながら、小さな物語を書いています。儲かる、稼ぐ、といったキーワードから、こぼれ落ち、踏まれている小さな「石」があります。その石を拾い集めています。noteは、小さな石たちの記録です。いっしょに読んでいただければ、うれしいです。

最近の記事

気になる人

恋なのだろうか。その人のことが気になる。性格は変人だし、相性だっていいわけではないと思う。だけど、その人のことがすごく気になる。これは恋なのだろうか。半世紀生きていても、そういう事故に対して対処することが得意でない。 恋するみたいな気持ちはなくなってしまうもの? 恋するってなんだろう。年を重ねていくということは、きっと、好きな対象がどんどん広がっていくことだと思う。人だけでなくて、モノとか、スポーツとか、恋する気持ちはどんどん広がっていくもの。その中で、人を好きになることは

    • 恋人

      半世紀くらい生きて、社会経験を積むと、さまざまなシーンで男の子たちに彼女がいることがわかる。男の子たちは結婚している人を指している。特に趣味を持つ人たちはそのコミュニティの中で彼女がいることが多くて、案外家庭は冷え切っている。それでも、家族の形だけは取っていて、それもまた「愛」の歪なカタチなのかもしれない。 一方、女性は、女性で連む人が多いし、男の子たちみたいにあっさりと、彼の話をしたりはしない。みな秘密の恋をしているような気がする。女性の場合には、わりと離婚したりすること

      • カラスとマチオカ

        カラスが店頭の駄菓子をさらっていった。それを見つめて驚いた顔をした可愛い感じの人と目が合って、ふたりで、すごいですねと分かちあった。これがドラマならきっと恋が生まれる。

        • 19940404

          第21期広告学校、星組 「あなたはちょっと投げやりな感じがします。あなたの中にあるものを信じてください。」 「やはりもっと言葉を補わないと、あなたのイメージしたものは伝わらない」 「もうすこし“気持ちにふれる“言葉でないと人の心は動かせないと思う。」 「自分を出すことが苦手、な何かが、表現についての阻害要因になっている気がします。たぶん、心理的なもの。潜在能力はあるのに。」 文芸創作もダメ、シナリオもダメ、そしてコピーライターもこんな感じで、社会に逃げ込んだ。なんとか書くこ

          殻を破る

          「どうして君は殻を破れないの? 」とか「もっと自分の殻を破らなきゃだめだよ!」って、指導される人、多いんじゃないかな。言ってる本人だって「殻」がなんなのが説明できないから、具体的な方法を伝えなかったりする。ほんと、大人ってわけわからんことを言って、威張っているよな。言葉の責任を持たないっていうか、言ったら言いっぱなし。ちゃんと説明してくれって。大人ってほんとにずるいから「それは自分で考えるんだよ」とか言って逃げる。でも、ほんとは、その人は、わかっていないんだ。ただなんとなく言