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独立して学習塾を始めた理由
収入を増やしたかったから
これが一番大きいですね。
当時勤めていた学習塾に大きな不満はなかったのですが、そのままがんばっても給料の上がる見込み無し。
1人だったらまだしも、結婚して子供ができたもので、給料が上がらないことは切実な問題でした。
塾全体の売り上げが上がれば給料は上がったのかもしれませんが、一講師の立場ではなかなかそれができなかった。
種々の権限があればもう少しやりようがあったのかもしれませんが、そもそも実績のない人間に権限を与える会社はありません。
仕方がないですね。
ただ、仮に権限を与えられたとしても、「それなら全部自分でやればいいんじゃない?」という気持ちになったと思います。
遅かれ早かれ独立していたかもしれません。
転職して給料を上げるという選択肢もあったのかもしれませんが、なにしろ私は塾でしか働いたことが無く、そこでたいして実績も上げていなかったので、給料が上がるとは思えませんでした。
今は独立してよかったと思っていますが、このとき、ちょっと就職活動をしてみるのもアリだったかなと思います。
「きっと給料上がらないだろうな」という思い込みで全く就職活動しなかったので。
厳しい現実を突きつけられたかもしれませんが、それはそれでいい経験になりそうですから。
自分の将来が怖くなった
そのまま学習塾に勤めたとして、将来、自分が何もできない人間になりそうだったのが怖くなりました。
きっかけは、当時勤めていた学習塾での採用面接です。
「実際に授業をしている人の意見が欲しい。」
と上司に言われ、何度か面接の場に同席させてもらいました。
学習塾に応募してきている人たちなので、授業はそれなりにできる・できそうな人たちばかりでした。
でも、それだけだったんですね。
当時の私は30代半ば。
授業はやっていましたが、それ以外に、
チラシを作成する。ホームページの修正をする。
問い合わせ対応、クロージング、入塾後の保護者面談、保護者会の実施
特別講習やテスト対策の企画立案
理科実験教室、プログラミング教室
これくらいはやっていました。
恐らくですが、大手学習塾で30代半ばなら、既に教室責任者くらいにはなっているのではないでしょうか。
(20代のうちになっているでしょう)
当時の私は教室運営に関する業務には携わっていなかったので、年齢の割に業務経験が少ない方だったと思います。
面接に来ていた方々は、そのほとんどが40代以上。
当時の私より10歳は年上の方々の業務経験が、自分よりも少ない…
失礼ながら、「この人を採用したい」ってならなかったんですね。
そして思ったのです。
「自分の10年後はどうなんだろう。新しい経験を積んでいかないとまずいんじゃないだろうか…」
自分の10年後を考えてぞっとしました。
独立して
収入は増えました。
他の記事にも書きましたが、年収300万円→500~600万円といったところです。
大儲けはできていませんが、以前の年収が低かったですから、これで良かったと思っています。
独立したことによって経営に関することもやるようになり、以前に比べれば教務経験は増えましたが、これについてはどうなんでしょうね。
同世代の人たちはもっといろいろやっている気もしますし、まだまだな気がします。
ただ、何とかやっていけるだけの経験はできているのかなと思っています。
及第点といったところでしょうかね。
あと、自分の裁量で働けるということはとてもラクです。
労働時間は増え、休日は減っているのですが、学習塾に勤めていたころのほうがずっと疲れていました。
これは予想外でしたね。
他に、休日を自分で決められるというメリットも大きいです。
学習塾は、学校のテストや受験を意識しないといけないので、いつでも休日を取れるというわけではないですが、それでも自分でアレンジして、子供の運動会や授業参観に出席することができます。
家族旅行も混雑する日を避けることができます。
こういったメリットを享受してしまうと、ここから再度会社勤めするのは難しいかもしれません。
いざとなったらそうは言ってられませんけどね。
なるべく今の生活が続けられるようにしていきたいですね。