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アンコンシャス・バイアスの誤用についてイベントが開催されます

イベントでは、主に次の3つのことを伝えたいと思っています。

一つは、どうやって政府機関を動かしたか(少し大袈裟な言い方ですが)。

アンコンシャス・バイアスは世界で注目されている用語ですが、日本では、特定の法人の独自解釈により全く違う意味で広まっています。
そのきっかけを作ってしまったのが、内閣府の実施したアンコンシャス・バイアス調査であり、それを紹介したwebサイトです。
この間違いを正すべく内閣府と交渉を重ねたところ、担当は正しい意味を理解し、とうとう昨年12月に当該webサイトに注釈が入りました。
次年度以降は正しい調査を行いたい旨の言葉も頂きました。
既に実施した事業に関して、一部の意見から訂正が入ることはあまりないと思っており、一つの成果と考えています。
政府機関に何のツテも、地位もないのに、どうやって政府担当者を説得したか、お知りになりたくないですか?

もう一つは、実験により検証されたアンコンシャス・バイアスの低減方法を紹介します。
現在多く実施されているアンコンシャス・バイアス研修では、アンコンシャス・バイアスは低減できません。
アンコンシャス・バイアスは無意識ですから、意識的に変えることは基本的に難しいのです。
しかし実は、それを低減する方法を研究しております。まだまだ検討中ですが、実践的な方法によって、既にいくつかの組織で成功しています。

さらに3つ目として、「そもそもアンコンシャス・バイアスは低減すべきものなのか?」といった問題提起をいたします。

・・・最後にひとつ言わせてください。
NWECの取り壊し、男女共同参画の専門職員の扱いの低さ…。
お金がないなら、どうして間違いだらけのアンコンシャス・バイアス研修にはお金が使えるのか?
ジェンダー平等推進は、権力のある組織から上意下達で降りてきたものを唯々諾々と行っていくのではなく、私たちが自分の肌感覚を信じて、頭を使って、私たちの力で推進するものだと思っております。

第2回|行政とメディアの誤用にNO!「アンコンシャス・バイアス」を正しく理解しよう|講師:小林敦子 | Peatix

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