ジェンダー・ハラスメント研究家

誰もが生きやすい社会の実現のために、ジェンダー・ハラスメントの実証的な研究を始めて、20年以上たちます。

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最近の記事

アンコンシャス・バイアスに関する緊急イベントが開催

2024年11月18日に、アンコンシャス・バイアスに関する緊急イベントが開催されます。 このイベントでは、アンコンシャス・バイアスの本来の意味をお伝えするとともに、日本社会で広まっている誤用の問題についてお伝えします。 現在、企業や自治体が、ジェンダー平等やダイバーシティ推進の文脈で、これに関する研修を実施していますが、その内容は本来のアンコンシャス・バイアスから遠く離れ、コンサル独自の解釈となってしまいました。 いまや、学校の教科書にまで、誤った意味でのアンコンシャス・バ

    • 「アンコンシャス・バイアス」の誤用

      アンコンシャス・バイアスという言葉を聞いたことがありますか?無意識のバイアス、暗黙のバイアス、無意識の偏見、無意識の思い込みなどと呼ばれることもあります。 アンコンシャス・バイアスは、もともと潜在的な意識や態度を扱う心理学の領域で研究され、米国の心理学者によって発展してきた概念です。アンコンシャスは「無意識」、バイアスは「偏見」と訳されることが多く、偏見とはステレオタイプの中で否定的な評価や感情を伴ったものを指します。つまりアンコンシャス・バイアスとは、自分でも意識していない

      • ジェンダーを使わないでジェンダー平等を実現する

        職場で使えるジェンダー・ハラスメント対策ブックアンコンシャス・バイアスに斬り込む戦略的研修プログラム(現代書館) ジェンダー・ハラスメントは「性に基づく役割を他者に期待する言動」であり、就業女性を基幹的な役割から遠ざけ、周縁的な役割に押し留めようとする。 本書では、女性の活躍を阻むジェンダー・ハラスメント抑止を目的とした新しい研修プログラム(認知的複雑性研修:CCT)とその効果測定の結果を紹介し、新しいジェンダー平等推進の方法を提案する。 この研修プログラムは、受講者のジ

        • ジェンダー・ハラスメントとは

          職場のジェンダー・ハラスメント男性も女性もどちらでもない人も、加害者にも被害者にもなる ジェンダー・ハラスメントとは、男女という二元性によって人を区分し、それぞれの性に紐づく役割を期待したり、強要したりする言動です。 ハラスメントと聞くと、男性から女性へのものを想像する人が多いかもしれませんが、そうとは限りません。ジェンダー・ハラスメントは、被害者・加害者ともに、男性、女性、そのどちらにも当てはまらない人がなりえます。また、男性対女性といった対立構造で捉えられることが多いた