古女房 手入れ次第で マドンナに
古女房 手入れ次第で マドンナに
“シーチン”修一 2.0
【雀庵の「大戦序章」104/通算536 2022/11/1/火】3Fフェンスの塗装は10/29にほぼ山を越え、後は二度塗りすればOKだ。思い起こせば・・・なんて回想して「自分で自分を誉めてやりたい」気分だったが、何となく久し振りに4Fの展望台に上ったらあちこち経年劣化で補修しなければならない。
一難去ってまた一難、天は何故に我に試練を与え賜うや・・・「体が動くうちは働け」ってか?
♪死ぬ気で働いてみろ、テツヤ。働いて、働いて、働きぬいて、遊びたいとか、休みたいとか、そんなことおまえ、いっぺんでも思うてみろ。そん時ゃ、テツヤ、死ね! それが人間ぞ、それが男ぞ・・・
ま、そういうことで、多動爺は死んでも刷毛を離しませんでした、ということでいいだろう。
10月29日にカミサンはリタイアした。18歳から50年ほど看護婦一直線、大したものだ。ヒモ的存在の小生はクリームシチューをつくって慰労したが、彼女は余生をどう過ごすかはまだ決まっていないようだ。「旅行にでも行ったら」と提案したが、看護学校以来の仲良し友達3人は70を過ぎても後進教育の現役だったり、あるいは家事や孫の世話で忙しく、せいぜい年に1、2回しか出かけられないようだ。カミサンはこの年末年始は娘や孫5人を引き連れて奄美でのんびりするという。カミサンだけは2週間も島暮らし!
小生は11月に高齢者運転免許更新のチェックを控えており、母の介護を終えて以来ここ10年ほとんど運転していないから、カミサンのリタイア翌日の30日には小生の試運転のために同乗してもらい、あれこれ注意してもらった。
チャリ散歩では多摩川や多摩丘陵の森を眺めたり、あれこれ考え事をしながらの「ながら散歩」だが、その癖が染みついてキョロキョロしたりボーッとしたりで「ブレーキ、ブレーキ! 信号を見て!」「わき見運転しない!」なんてイエローカードの連続。信号と左右を見、後方にも目配りをする、余計なことは考えない・・・少しづつ勘を取り戻し始めた。
免許を返納してもいいのじゃないかと思ったのだが、カミサンが倒れるなどイザッ!という時に車で病院に連れていけないというのはまずいだろうと考え直したのだ。まあ、更新できなければそれまでだが、諦めはつく。
山本夏彦翁曰く「あなたの書いていることはちっとも分りませんと妻は言う。理解なき妻。それでも読者の集いを喜んでくれた。入退院を繰り返す妻は今度は帰れないと知っていた。生きたかろう、生きたからん、死にたかろう、死にたからん・・・」。
告別式の挨拶状はこうだった。「妻すみ子はひとくせあって 私の書いたコラムを認めませんでした いわゆる理解なき妻で 私はおかげできたえられたと言って ふたりは笑うにいたりました 名高いうたの文句に おらが女房をほめるじゃないが ままをたいたり水しごと というのがあります 彼女はそれを畢生のしごとにして 世間には自分が認めないものを 認めるひとがあるのに満足していました」
「お前百までわしゃ九十九まで」、旦那は大往生、妻は旦那の三回忌あるいは七回忌が過ぎた頃、旦那の待つ天国へ・・・まあ、小生夫婦もそんな風でありたいね。
リタイアしたカミサンにどう対処すべきか? 彼女は「夕食は作るけど朝昼は勝手にどうぞ」と言う。それは今までと同じだから問題ないが、カミサンが終日TVとスマホゲームで過ごすようになるとボケが急速に進みそうで小生は怖い。
できれば1日に2時間でも良書に触れて欲しいと思い、「気に入りそうな本を選んでおくよ」と言っておいたが、11月1には散歩がてら図書館へ行くという。「子どもが3人生まれてからは読書する暇も気力もなくなった」そうだから、種付けした小生としても彼女の読書能力を回復させることは結構なことだろう。何となく面白そうだし・・・
まずは分かりやすい良書(向田邦子の「あ・うん」「父の詫び状」あたり)を薦め、徐々に教養・学問系の本に馴染むようにすれば晩年の10年、20年は結構有意義かつ知的で面白おかしく過ごせるかも知れない。少なくとも終日TV、スマホ漬けで脳みそが劣化する(東北大学の研究)より健康的ではないか?
小生は「呆ける、疲れる、悪くなる、テレビは二十歳を過ぎてから」と子供には訓示したものだが、「テレビはハード(機械)、ソフト(番組)を作って儲けるもの、大の大人が見るものではない」とここ20年は思っている。TVを見て頭が良くなった話はついぞ聞かない。同じように娯楽系の本はお菓子みたいなもので、そればかりでは脳みそは劣化するのではないか。
小生は図書館から「予約本が用意できた」と通知を受けて今朝は図書館に行くつもりだったが、カミサンがナント「今日は図書館に行く」というので引き取りを頼んだ。図書館が彼女のお気に入り散歩コースなれば結構なことだろう。午前中の図書館は、散歩がてらに立ち寄り新聞を読むヂヂイがやたらと多く、8~9割はヂヂイだ。名誉教授みたいな品の良いヂヂイも見かけるから友達になったらいい。
散歩も読書も図書館通いもリタイア後の知的好奇心活性化には効くはずだ。脳みそが元気になれば気品が向上して生き生きしてくる。小生の場合は戦意高揚で、何となく危険人物っぽくなったが、カミサンならマドンナっぽくなるかも知れない。古女房 手入れ次第で マドンナに・・・上手に飼育、訓導、洗脳すべし。
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