読み放題にあった本が想像と違った
Amazonの読み放題にTwitterでよく見かける精神科医の本があった。生きやすくするはずの本なのだが、本編の半分が認知の歪みを扱っていて読んでいて気が滅入ってしまった。どうしても発達障害やタイムスリップ現象を抱えていると、認知の歪みで片付けて終わるような境遇に立つことは難しい。
それに異様に読み心地が悪い。クヨクヨという擬音であったり、~でしょう?と歪みとして相手の価値観を切り捨てたりと、妙に攻撃的で、読んだだけで委縮した心地になる。疲れ切っている人間が手にとるような本で覚悟の話なんてして一体どういうつもりなのだろうか。
医療の界隈においてカリスマとされる作家の本(中井久夫医師や神田橋医師など)というのは、言葉選びが非常に繊細で、常にケアに満ち溢れているのだが、闇雲に本を探すといつもメスで切るような言葉遣いの本であったり、理想論を並べるだけで読者を置いていくような本が多いのである。
自分を支える言葉を本越しに探そうとしているが、なかなか見つけることは難しいと思う。
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