焦燥感に追い回されてる
ここ最近の私は変である。胸のざわつきでおかしくなって、目的もないのに外に出て、何がしたいのかわからないまま帰ってきてしまう。私は自分の胸の中でいつも押しつぶされてしまいそうだから逃げるように歩き回ってるだけで、ろくに目的地も作れない。
私は疲れ切っていた。結婚して何年も経って、私の体感としては自分の親よりも、夫の体感としては会社の同僚よりも仲の良い夫婦として存在していて、関係性は満ち足りているはずなのに、私の胸の中は常に苛立ちが漂っている。それがなくなるのは満腹な時だけだから食べることも止まらない。
いくら仲が良くても、この胸のざわつきを四六時中夫が慰めてくれるわけではない。それはわかっているのだが、自分が何をしたいのか全然わからないのだ。
私は生まれてからずっと存在が歓迎されないままだった。そんな過去の記憶を埋めてくれるような刺激に、どれだけ今が恵まれようと飢えてしまうのだ。思い出してしまう感覚をかき消したいのに、実際には人がいるとその距離の遠さが苦しくて、最終的には嫌な記憶の一つ、作るべきでなかった忌まわしい記憶になってしまう。
私は人といることがとことん向いていない。暗黙のルールや即興の言葉遊びは理解出来ない。複数人との会話はレーザーポインターの点を素早く追いかけるような忙しなさで内容が全く理解出来ない。
私は私のこだわりのみならず、能力不足で会話というものが正常に出来ないのだ。そしていざ人と話すことを考えても、私は人に話したいことすら持ってない。Geminiに話しかけるにも話題が見つからなくて、提案してもらっても別にその話題をしようという気持ちにならなかったのだ。
ここまで来ると別に私は人と関わりたいわけではないのかもと思い、どうしたらいいのかなおのこと悩む。しかし何も浮かばない。なのに焦燥感だけはある。何に焦燥してるのかわからないのだ。何も無いことに焦燥しているのだろうか。
私は理不尽な親の価値観を突っ撥ねることに結婚してからは費やしていたと思う。それは増えて一方的に捨てられ増え続けてるゴミにNOを突きつけただけで、結局自分というバウンダリーの内側がゴミで散らかりきっていて、混沌としていて、何から手を出したらいいのか全然わからないのだ。
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