【物語】 正しいって?
ある市では、現在、市長選が行われています。市庁舎の前には朝から多くの方が列を並んでいて、そのフロアは人がとぐろを巻くような形で並んでいました。朝の寒々しさが気づいたら消え、カラスの声がどこか遠くから聞こえるまで(最もビルの中には聞こえてないのだが)繰り返し人が列をなしていました。
そろそろ市庁舎も閉まるかという最中、ある奇妙な男か女かわからない者が入ってきました。その者は、明らかに身の丈に合っていない大きな赤いブーツを履き、まるでこの星を離れるかのようなこれまた身の丈に合ってない大きな水色の一張羅なものを着ている。腕には手袋をし風船を持ち、顔には謎のお面(ピエロ?)をつけている。突然、それは奇妙な曲を歌いながら投票箱の周りで踊り始めました。回る回るごとにそれの声がどんどん大きくなっていく。周りにいた人々の中で、発狂や悲鳴をあげる人がちらほらと出てきた、とぐろの奥底から聞こえてくるあの生物のように。
突然、明かりが消え、部屋は真っ暗になった。電源が戻ったとき、ピエロと一緒に投票箱はなくなっていた...。
人々が不正行為を疑うようになると、パニックが起こり始めました。警察が呼ばれ、調査が開始されたが、投票箱と行方不明の票に何が起こったのか、誰も突き止めることはできませんでした。
日が経ち、町はまだ混乱していました。両方の候補者は、選挙の改ざんでお互いを非難し訴訟を起こしました。この事件は最高裁判所に持ち込まれ、数週間にわたる公聴会の後、判事はある発表を行いました。
彼らは、選挙を取り巻く奇妙な事件のために選挙が無効であると宣言しました。その代わり、彼らは町に新しい選挙を行うよう命じ、これ以上の改ざんを防ぐためにセキュリティ対策を強化するようになりました。
町の人々は安堵し、不正が妨げられたことに感謝しました。候補者は選挙運動を再開しましたが、今回は、新たな責任感と選挙プロセスへの敬意を持っていました。
そしてそれ(ピエロ?)に関しては、人々は二度と見られませんでした. 彼はみんなの想像の産物にすぎないと言う人もいれば、選挙に正義を取り戻すために介入した謎の力だと信じている人もいます.
あとがき
選挙といえば話題なのは、ガーシー議員ですよね。
今回のお話はどことなくこのガーシーさんと似ているような気がします。
突如現れたモンスター、しかし、それはこのピエロのような存在なのかもしれない。
ガーシーさんによる政治運動により、幸か不幸か皆がまとまった節があるかと思います。それが今後の政治にどのように役立つのか、気になるところです。
よくガーシーさんが仰ってる「既得権益をぶっ壊す」
これはみなさんにも影響のある話で、それが正しいのか悪いのかはわかりません。しかし、言論の要である世間に疑問符を投げかけるといった意味では大きな役割を担ってくれているように思います。
「当たり前を疑え」
常に文学は世間に対してメッセージを出さなければいけません。
どんな世の中にも弱者がいて、苦しみがあり、世間の常識に対しアンチテーゼにならなければいけない。
みなさんの当たり前、安定したものが誰かにとっては押し付けであることは往々にしてあります。
やり方、伝え方はあるにせよ、そういったことをみなさんが考えられたらより良い社会になるかななんて思ってます。
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